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大きなドッグランでのびのび走り回る愛犬の姿は、なんとも可愛らしく飼い主にとってもうれしいものですよね。
「自宅にもそんな空間が作れたら」と考えるものの、十分な広さがない、日当たりが悪い、愛犬が遊ぶのに適した地面ではないなど、自宅の庭やバルコニーへの懸念を抱えている飼い主さんも多いかもしれません。
この記事では、狭い庭でも愛犬と快適に過ごせる空間づくりについて紹介します。
特に都市部では自宅に十分な広さの庭を確保するのは難しく「洗濯物を干すほどのスペースしかない」「庭というよりバルコニーに近い」ということも多いかと思いますが、たとえ限られたスペースであっても、愛犬にとっては外で過ごすことで得られるメリットがたくさんあるんです。
ちょっとした数メートルの空間であったとしても、ボール投げなどができるほどのスペースがあれば、お散歩に行けない日でも手軽に運動不足の解消ができます。
犬は外の空気、日光、匂い、肉球が地面に着く感覚などから多くの刺激を受けています。「ボール投げは室内でもできる」と思いがちですが、外で行うことで愛犬ストレスの発散になるほか、脳の活性化にもつながるのです。
季節ごとに植木鉢の植物を変えてみる、ハーブや野菜をプランターで育ててみるなどの工夫をすると、飼い主さんも愛犬も季節の空気感を感じられて尚気持ちが良いかもしれません。
なお、以下で紹介するように犬にとって危険な植物もあるので、植物選びには注意も必要です。
周囲を気にせず愛犬とくつろげる庭は、愛犬・飼い主さんどちらにとってもリラックスできる空間になるはず。
特に運動をさせたりせずとも、愛犬を抱っこして日向ぼっこや風を浴びたりする時間をもち、愛犬と飼い主さんが共にくつろぎの時間を持つことで、より絆が深まります。
その上で重要なのが「どのような空間にするか」目的を明確にすること。庭の場所や日当たり、施工内容としてできそうなこと・できないことを確認することで、限られた広さの庭でも愛犬と一緒に過ごせる空間を作ることができます。
例えば家屋と塀の間のスペースは幅は狭くても奥行きがある場合もあるので、コンクリートや芝生、人工芝で舗装することで、ボール遊びなどができるスペースにすることができます。
デッキがある場合はそのまま活用するのもOK。劣化や資材が気になる場合は土台の強度を確認したうえで、上からDIYで設置できるウッドデッキや人工芝を整備するのも良いですね。
画像引用:Green Care
とはいえ、飼い主さんや愛犬の体調が優れないときや天候が悪いときなど、どうしてもお散歩に行けない、ということもありますよね。
そんなときに自宅の屋外にちょっとしたトイレスペースがあると、飼い主さんも愛犬も安心です。
おしっこの匂い成分を吸収してくれる犬用の消臭砂利などもあるので、DIYでも手軽に衛生面にも配慮したトイレスペースを作ることができますよ。
なお、庭へのトイレスペースの設置は一軒家の場合のみ。集合住宅の場合は共用部分の庭はもちろん、各部屋のバルコニーにトイレを設置するのは基本的にNG。ペットの飼育に関する規約等にトイレに関する内容も記載されていることも多いので、近隣トラブルにならないようしっかり確認しましょう。
詳しくはこちらの記事もチェック!▶ベランダに愛犬のトイレはマナー違反?室外にトイレを設置する注意点や対策を解説!
画像引用:Green Care
近年はキャンプブームなども後押しし、アウトドア用品が多数展開されているので、ベランダで使える商品を探してみるのも楽しいですよ。
屋外用の椅子を置けば、日中は日向ぼっこ、夕方は夕涼みなど、愛犬との新しい過ごし方を作ることができます。
飼い主さん用の椅子だけでなく、愛犬も伏せの姿勢でゆったりできるガーデンチェアなども設置すれば、くつろぎ感いっぱいのスペースになります。
愛犬を敷地内に放つときはお散歩のときとは違い、リードやハーネスを着けずに過ごすことになるので、注意が必要です。
ここからは、愛犬と過ごす庭づくりをするうえで気を付けたいポイントを紹介します。
よく吠える愛犬の場合は、縄張り意識から、家の外を通る車や人に反応して激しく吠えることも多いもの。
犬と過ごすスペースをどこに確保するか、家の前の通りが丸見えにならないようにフェンスやシェード、植栽などでカバーするなどの工夫ができると良いでしょう。
地面の資材は、芝生や人工芝、ウッドデッキなどを選び、肉球を傷つけやすかったり、滑りやすい資材は避けるようにしましょう。 ウッドデッキは自然木素材のものは腐敗や経年劣化が激しいため、できれば人工木がおすすめ。
コンクリートは歩きやすさには優れる半面、夏場は高温になり肉球のやけどにつながるので注意が必要です。次で紹介する暑さ対策とあわせて確認しましょう。
身体中を毛皮で覆われている犬は、人間に比べて体温調節が上手ではありません。庭でも暑さ対策をしっかり施してあげてください。
犬は地面との距離が近いため、人間よりも地面からの照り返しの熱を受けやすいのは想像しやすいですよね。
そのため、庭の舗装はコンクリートやアスファルトよりも芝生や人工芝がおすすめ。人工木のウッドデッキも素材によっては熱を吸収しやすいので、真夏の日中は要注意です。
夏場は犬を庭に放す前に、地面を手で触って温度を確認すると安心。意外と朝から高温になっていることも多いので意識してみてください。
また、日陰の確保も重要です。スタイルシェードやオーニングのほか、パラソルなど出し入れができる日除けであれば、季節や天気に合わせて日陰を作ることができます。
「フェンスがあるから大丈夫」と思っていても、犬にとって何か思いもよらぬことが起こると、家の中では見せないような運動能力を発揮して容易にフェンスを飛び越えてしまうこともあります。
フェンス等は愛犬が飛び越えられない高さを十分に考慮し、隙間などから抜け出せないかどうか確認しましょう。
入口はもちろん、隣の家との塀の高さや隙間などもしっかり確認してください。
お散歩中に雑草を食べてしまう、猫も一緒に飼っている家では猫用に用意しているペットグラスを愛犬も食べている、といった光景を見たことがある人もいるかもしれませんが、犬も毛玉や汚物を吐き出すために草を食べる習性があります。
しかし、人間にとって身近な植物でも、犬にとっては有害になる可能性がある植物がたくさんあります。
植栽やガーデニングをする際は愛犬が過ごす場所とは離れた場所にする、プランターなどは台の上に置く、柵を設置するなどの工夫ができると安心です。
詳しくはこちらの記事もチェック!▶犬にとって危険または安全な観葉植物と、誤飲した時の対処法
今回紹介した庭づくりの目的や注意点を参考にしていただき「うちの庭は狭いから」と諦めず、限られたスペースでも愛犬と過ごす新しい空間を作ってみてはいかがでしょうか。
「自宅にもそんな空間が作れたら」と考えるものの、十分な広さがない、日当たりが悪い、愛犬が遊ぶのに適した地面ではないなど、自宅の庭やバルコニーへの懸念を抱えている飼い主さんも多いかもしれません。
この記事では、狭い庭でも愛犬と快適に過ごせる空間づくりについて紹介します。
犬を庭で遊ばせるメリット
自宅に小さな庭やバルコニーがあっても、室内で愛犬と遊んだり、お散歩に出かけたりと愛犬とのコミュニケーションの時間を作っている場合、自宅の庭スペースを愛犬と過ごす場所として活用していない飼い主さんも多いのではないでしょうか?特に都市部では自宅に十分な広さの庭を確保するのは難しく「洗濯物を干すほどのスペースしかない」「庭というよりバルコニーに近い」ということも多いかと思いますが、たとえ限られたスペースであっても、愛犬にとっては外で過ごすことで得られるメリットがたくさんあるんです。
ストレスやエネルギーの発散ができる
まずひとつ目がストレスや有り余ったエネルギーの発散。ちょっとした数メートルの空間であったとしても、ボール投げなどができるほどのスペースがあれば、お散歩に行けない日でも手軽に運動不足の解消ができます。
犬は外の空気、日光、匂い、肉球が地面に着く感覚などから多くの刺激を受けています。「ボール投げは室内でもできる」と思いがちですが、外で行うことで愛犬ストレスの発散になるほか、脳の活性化にもつながるのです。
季節ごとに植木鉢の植物を変えてみる、ハーブや野菜をプランターで育ててみるなどの工夫をすると、飼い主さんも愛犬も季節の空気感を感じられて尚気持ちが良いかもしれません。
なお、以下で紹介するように犬にとって危険な植物もあるので、植物選びには注意も必要です。
飼い主さんとのスキンシップに
自宅の庭は飼い主さんにとっても自分のテリトリー、すなわち気楽に過ごせる場所。周囲を気にせず愛犬とくつろげる庭は、愛犬・飼い主さんどちらにとってもリラックスできる空間になるはず。
特に運動をさせたりせずとも、愛犬を抱っこして日向ぼっこや風を浴びたりする時間をもち、愛犬と飼い主さんが共にくつろぎの時間を持つことで、より絆が深まります。
狭い庭やバルコニーの活用方法
それでは実際に、限られたスペースを愛犬と過ごす空間に変身させるためにはどのようにすれば良いのか、一つずつ見ていきましょう。その上で重要なのが「どのような空間にするか」目的を明確にすること。庭の場所や日当たり、施工内容としてできそうなこと・できないことを確認することで、限られた広さの庭でも愛犬と一緒に過ごせる空間を作ることができます。
飼い主さんと遊べるドッグラン
隣の家屋と自宅を隔てる塀と自宅(家屋)の間のスペースや駐車場の余剰スペース、室内とつながっているデッキなど、ちょっとしたスペースでもDIYや施工工事を施すことでドッグランとして活用することができます。例えば家屋と塀の間のスペースは幅は狭くても奥行きがある場合もあるので、コンクリートや芝生、人工芝で舗装することで、ボール遊びなどができるスペースにすることができます。
デッキがある場合はそのまま活用するのもOK。劣化や資材が気になる場合は土台の強度を確認したうえで、上からDIYで設置できるウッドデッキや人工芝を整備するのも良いですね。
画像引用:Green Care
トイレスペース
愛犬によっては「家の中でトイレができず、お散歩が必須」ということもありますよね。筆者の愛犬たちもそのタイプ。「芝生や砂利道で用を足すのが気持ちがいいんだ!」という感じで、トイレは断然外派です。とはいえ、飼い主さんや愛犬の体調が優れないときや天候が悪いときなど、どうしてもお散歩に行けない、ということもありますよね。
そんなときに自宅の屋外にちょっとしたトイレスペースがあると、飼い主さんも愛犬も安心です。
おしっこの匂い成分を吸収してくれる犬用の消臭砂利などもあるので、DIYでも手軽に衛生面にも配慮したトイレスペースを作ることができますよ。
なお、庭へのトイレスペースの設置は一軒家の場合のみ。集合住宅の場合は共用部分の庭はもちろん、各部屋のバルコニーにトイレを設置するのは基本的にNG。ペットの飼育に関する規約等にトイレに関する内容も記載されていることも多いので、近隣トラブルにならないようしっかり確認しましょう。
詳しくはこちらの記事もチェック!▶ベランダに愛犬のトイレはマナー違反?室外にトイレを設置する注意点や対策を解説!
画像引用:Green Care
飼い主さんとのくつろぎスペース
「ベランダや縁側のような小さなスペースしかない」という場合も、工夫次第では愛犬と飼い主さんだけのくつろぎスペースに大変身!近年はキャンプブームなども後押しし、アウトドア用品が多数展開されているので、ベランダで使える商品を探してみるのも楽しいですよ。
屋外用の椅子を置けば、日中は日向ぼっこ、夕方は夕涼みなど、愛犬との新しい過ごし方を作ることができます。
飼い主さん用の椅子だけでなく、愛犬も伏せの姿勢でゆったりできるガーデンチェアなども設置すれば、くつろぎ感いっぱいのスペースになります。
犬と過ごす庭づくりのポイント
愛犬を敷地内に放つときはお散歩のときとは違い、リードやハーネスを着けずに過ごすことになるので、注意が必要です。
ここからは、愛犬と過ごす庭づくりをするうえで気を付けたいポイントを紹介します。
近隣へ迷惑がかからないように注意する
愛犬を家の外に出す場合、まず気を付けたいのが近隣住民への配慮。よく吠える愛犬の場合は、縄張り意識から、家の外を通る車や人に反応して激しく吠えることも多いもの。
犬と過ごすスペースをどこに確保するか、家の前の通りが丸見えにならないようにフェンスやシェード、植栽などでカバーするなどの工夫ができると良いでしょう。
愛犬がケガをしない資材を使う
ドッグランなど、愛犬が歩き回るスペースの場合は、愛犬にとって安全で快適な環境づくりが大切です。地面の資材は、芝生や人工芝、ウッドデッキなどを選び、肉球を傷つけやすかったり、滑りやすい資材は避けるようにしましょう。 ウッドデッキは自然木素材のものは腐敗や経年劣化が激しいため、できれば人工木がおすすめ。
コンクリートは歩きやすさには優れる半面、夏場は高温になり肉球のやけどにつながるので注意が必要です。次で紹介する暑さ対策とあわせて確認しましょう。
暑さ対策
特に夏場は、熱中症や肉球のやけどから愛犬を守るため日陰の確保が大切です。身体中を毛皮で覆われている犬は、人間に比べて体温調節が上手ではありません。庭でも暑さ対策をしっかり施してあげてください。
犬は地面との距離が近いため、人間よりも地面からの照り返しの熱を受けやすいのは想像しやすいですよね。
そのため、庭の舗装はコンクリートやアスファルトよりも芝生や人工芝がおすすめ。人工木のウッドデッキも素材によっては熱を吸収しやすいので、真夏の日中は要注意です。
夏場は犬を庭に放す前に、地面を手で触って温度を確認すると安心。意外と朝から高温になっていることも多いので意識してみてください。
また、日陰の確保も重要です。スタイルシェードやオーニングのほか、パラソルなど出し入れができる日除けであれば、季節や天気に合わせて日陰を作ることができます。
脱走防止の設備を作る
屋外に愛犬と過ごすスペースを作る場合は、庭の外に出られないよう脱走防止対策をしっかり施せるかどうか確認することを徹底しましょう!「フェンスがあるから大丈夫」と思っていても、犬にとって何か思いもよらぬことが起こると、家の中では見せないような運動能力を発揮して容易にフェンスを飛び越えてしまうこともあります。
フェンス等は愛犬が飛び越えられない高さを十分に考慮し、隙間などから抜け出せないかどうか確認しましょう。
入口はもちろん、隣の家との塀の高さや隙間などもしっかり確認してください。
有害な植物に注意
意外と注意を怠りがちなのが、庭に生えている、もしくはガーデニングしている植物と犬の相性。お散歩中に雑草を食べてしまう、猫も一緒に飼っている家では猫用に用意しているペットグラスを愛犬も食べている、といった光景を見たことがある人もいるかもしれませんが、犬も毛玉や汚物を吐き出すために草を食べる習性があります。
しかし、人間にとって身近な植物でも、犬にとっては有害になる可能性がある植物がたくさんあります。
植栽やガーデニングをする際は愛犬が過ごす場所とは離れた場所にする、プランターなどは台の上に置く、柵を設置するなどの工夫ができると安心です。
詳しくはこちらの記事もチェック!▶犬にとって危険または安全な観葉植物と、誤飲した時の対処法
まとめ
室内に限らず、外でも飼い主さんと遊べるようになれば、愛犬もこれまで以上に飼い主さんとの時間を楽しめるはず。今回紹介した庭づくりの目的や注意点を参考にしていただき「うちの庭は狭いから」と諦めず、限られたスペースでも愛犬と過ごす新しい空間を作ってみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
AMILIE 愛犬・愛猫家とくらす住まいの専門家
愛犬・愛猫家とくらす住まいの専門家のAMILIE編集部です。
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