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猫と暮らす家でおすすめのリフォームと費用相場|壁・床・ドア・キッチンなど箇所別の対策をご紹介

目次
    猫と一緒に暮らす家では、壁紙を引っかかれたり、玄関から脱走されそうになったり、と悩みが多く、できればリフォームで解決したいもの。
    そこで、猫のいたずら・脱走防止や、部屋の消臭・寒さ対策、快適な遊び場をつくるためのリフォームをご紹介!対策したい内容別に、おすすめのリフォームと施工費用の目安を解説します。

    【壁/消臭・湿気】対策のリフォーム費用

    まずは「壁の引っかき傷を防ぐ方法」や「部屋のニオイ・湿気を軽減するリフォーム」です。

    ペット対応壁紙・ハイグレードクロスに張り替え

    壁紙は、丈夫で高耐久の「ペット用」や「ハイグレード(一般的には1000番台)」の製品に張り替えるとよいでしょう。
     
    壁紙の張り替え費用
    (6〜8畳)
    6万〜9万円(950〜1,500円/㎡)

    腰壁を設置


    壁の下部分に「腰壁」(床面から90〜120cm程度までの高さに設置する壁)を施工するのも効果的。
    専用の板材やパネル材もありますが、丈夫なクロスを壁の下部に施工するだけでも違います。
     
    腰壁の設置費用 7,500~20,000円/m

    LIXIL『エコカラット』を施工

    『エコカラット』は「土壁」をベースとした壁材。
    空気を吸着・放出する微細な孔(あな)が、室内のニオイ・汚れを吸着します。

    室内の調湿を自然に行うので、結露やカビの対策としても有効です。
     
    エコカラットの設置費用 7,900〜32,000円/㎡
    (中心価格帯=11,000〜19,800円)

    室内窓の設置

    ニオイや湿気を調節するには、換気も大事。
    空気がこもりやすい場合は、間仕切り壁に「室内窓」を増設しましょう。
     
    室内窓の大きさ リフォーム費用
    小窓 10万円
    中くらいの窓 20万〜40万円
    人が出入りできるサイズ 60万円超え

    【床】足腰に優しい&防音対策のリフォーム費用

    一般的な合板フローリングは、傷が付きやすく、アンモニア汚れに弱いのが欠点。

    滑りやすい床は、猫にとってストレスがかかりやすいといわれるため、足腰に優しい床材に張り替えましょう。
    2階以上の部屋には、防音性の高い素材を選ぶと、足音を軽減できます。
    適した床材は「クッションフロア」や「コルクタイル」です。

    吐き戻しがあった際に掃除しやすいものだと、より便利。
    最近は、傷やおしっこ汚れに強い「ペット用のフローリング」も多数あります。

    クッションフロアに張り替え

    「塩化ビニール樹脂」を原料とする、クッションフロア。
    耐水性が高く、拭き掃除で簡単に汚れを落としやすいため、トイレなどの水回りで多く用いられます。

    その名の通りクッション性があるため、音や衝撃を吸収します。
    安価でリフォーム可能な床材です。
    表面に凹凸加工が施された、すべりにくいタイプを選びましょう。
    クッションフロアに張り替える費用(6畳) 2万〜10万円 ※中心価格帯=4万円〜

    コルクタイルに張り替え

    適度な弾力とクッション性を持ち、すべりにくいのが特徴。

    温湿度を調節する効果があり、断熱・保温性に優れるため、猫が気持ちよく寝転がれるでしょう。

    ホコリが舞いにくく、アレルギー対策をしたいご家庭にもイチオシです。
     
    コルクタイルに張り替える費用(6畳) 9万〜20万円

    ペット用フローリングに張り替え

    足腰への負担がかかりにくい「ペット対応のフローリング」。
    遮音性が高く、傷・ニオイ・おしっこ汚れに強いなどの特徴を持ちます。
     
    ペット用フローリングに張り替える費用(6畳) 6万〜16万円

    <おすすめ建材>
    大建工業『ワンラブフロアV』 

    傷・汚れに強く、吐き戻しなどによる変色や褪色が少ないフローリング。

    【商品代の目安(約2畳):39,800円】
     
    東洋テックス『CanvaS』

    滑りにくさ・傷の付きにくさなどを兼ね備えたフローリング。

    【商品代の目安(約2畳):48,400円】
    【関連記事】 愛猫にとって快適なおすすめの床材は?

    【室内ドア(ペット用ドア)】のリフォーム費用


    リビングや隣接する部屋を往来できるよう、室内扉に「ペット窓(ペット用ドア)」を取り付けたい方は多いはず。

    二つ折れのフラップ状(上の写真と同じタイプ)なら、開けやすく挟まりにくい傾向があります。
    冷暖房を頻繁に使う部屋や、庭に出る場所に設置する場合は、ドアがピタッと閉まるものを選びましょう。

    設置方法は「既存のドアに後付け」「ドア全体の交換」の2種類あります。

    既存のドアに、ペット窓(くぐり戸)を後付け

    既存ドアの下部分に設置する方法なら、安くリフォームできます。
     
    既存ドアに、ペット窓を取り付ける費用 1万〜6万円

    ドア全体を、ペット窓(くぐり戸)付きドアに交換

    劣化しているなどの理由で、ドア全体を取り替えたい場合は「ペット窓付きのドア」に交換しましょう。
     
    ペット窓付きドアに交換する費用 6万〜15万円 (※中心価格帯=10万円前後)
    <おすすめ建材>
    くぐり戸付きのリビングドア。
    ピッタリ閉まるマグネットのストッパーを採用。

    【関連記事】
    ペットドアのメリット・デメリットは?覗き穴をつけた新しい発想のドアにも注目!
    おすすめのペット用ドアは?選び方、注意点も解説

    【網戸】いたずら防止対策のリフォーム費用

    網戸で遊んでしまう悩みを解決するなら、ステンレス製網戸に交換するのが得策です。

    ステンレス網戸に交換

    ステンレスは、ほかの素材より高額ですが、耐用年数が長く、引っかかれても破れにくいです。
     
    ステンレス網戸に交換する費用 5千〜4万8千円/枚

    【関連記事】
    猫の網戸へのいたずらを防止!おすすめの網戸は?

    【冷暖房】のリフォーム費用

    床暖房は、寒さが苦手な猫に取り入れたい設備の一つ。
    ホコリや抜け毛が舞わないのもメリットです。

    床暖房を増設

    床暖房には「電気ヒーター式」と「温水式」の2タイプがあります。
    電気ヒーター式は、安く設置できます。
    電気代が高いため、短時間しか使わない場所に適します。

    温水式は、電気ヒーター式よりも光熱費が安く、長時間過ごす部屋に最適です。
    ただし工事費用が高額で、場合によっては給湯器設置費もかかります。
     
    床暖房の種類 リフォーム費用
    電気ヒーター式 30万〜55万円(6畳)
    60万〜95万円(8畳)
    温水式(電気・ガス) 33万〜65万円(6畳)
    65万〜100万円(8畳)

    大建工業『ユカリラ』を設置

    冷房も一緒に管理したい場合は、床冷暖房システム『ユカリラ』を検討するとよいでしょう。

    エアコンからの風を、壁内のダクトを通して床下へと送る設備です。
    部屋全体を自然な暖かさ・涼しさに調節します。
     
    『ユカリラ』の設置費用 エアコン本体:40万円~
    床工事などの工事費別途
    (材工概算参考価格:62,000円/㎡〜)

    【玄関】脱走・いたずら防止対策のリフォーム費用

    玄関に愛猫を近付けさせないためには「網戸」や「脱走防止扉」の設置が有効です。
    玄関専用の網戸は、換気対策にも便利。
    猫が引っかいても問題ないよう、ステンレスなど金属製のものを採用しましょう。
     
    網戸のタイプ リフォーム費用
    1枚扉 8万〜13万円
    親子扉・両開き扉 11万5千〜25万円
    <おすすめ建材>
    風や引っかきに強い、アルミ板をパンチング加工した「金属製パネル」を採用。
     

    ねこ工房『にゃんガード』を設置

    オーダーメイドの脱走防止扉『にゃんガード』を廊下に取り付けて、玄関自体に入れないようにするのも良策です。

    さまざまな箇所に設置できるので、キッチンの侵入防止対策にも◎。
    『にゃんがーど』の設置費用 16万円前後(タイプ・サイズ・枚数により変動)
    【関連記事】
    愛猫が玄関から脱走するのを防ぐポイント・おすすめアイテム
    猫が脱走しにくい玄関の特徴&脱走防止アイデア

    【キッチン】侵入防止・安全対策のリフォーム費用

    愛猫がオープンキッチンに入ってしまったり、ガスコンロに近付いてしまったり……。
    そんな場合は「キッチン自体のリフォーム」や「ガスコンロの交換」が適しています。

    オープンキッチンをクローズド型キッチンに変更

    周囲が壁で仕切られていない「オープンキッチン」。
    可能であれば、壁に囲まれる「クローズド型キッチン」にリフォームするのが最も安全です。

    間取りによっては、間仕切り壁の追加工事のみで解決できるかもしれません。

    キッチンの老朽化が目立つ場合は、全体的に交換すると効率的。
    台所のレイアウトに不満がある際は、思い切ってキッチンの向きや間取りを変えてもよいでしょう。
    壁による閉塞感が不安な場合は、上述した室内窓や『にゃんガード』の設置も検討してみてください。
     
    施工内容 リフォーム費用
    間仕切り壁の設置 10万〜15万円
    システムキッチン交換 間取りを変えない場合:50万〜150万円
    向きや間取りを変える場合:100万〜200万円

    ガスコンロを交換

    ガスコンロの危険から愛猫を守るには、安全性が高いコンロに交換するのが望ましいでしょう。

    「IHクッキングヒーター」に変更すると、ヒゲなどが燃えてしまうリスクを解消できます。

    ガスを使い続けたい場合は「ひねって点火するタイプ」や「チャイルドロック付き」へ交換するのが無難です。

    工事費用は、現在のコンロが「ビルトイン型」か「据置型」かで異なります。
     
    ※ビルトイン型……システムキッチン本体に組み込まれて一体になったタイプ
    ※据置型……ガステーブルのこと。ガスコンロ台に起き、ガス栓とホースをつないで設置するタイプ
     
    施工内容 リフォーム費用
    ガスコンロ(ビルトイン) → IH(ビルトイン) 15万〜30万円
    ガスコンロ(据置) → IH(ビルトイン) 50万〜150万円
    ガスコンロ(ビルトイン) → ガス(ビルトイン) 7万〜35万円

    「愛猫がスイッチを押しにくい設計にする」「使用直後の高温時は、またがせないよう注意する」ことも大切です。

    【関連記事】
    猫のキッチン侵入防止対策を場所別にご紹介

    【猫の遊び場】のリフォーム費用

    楽しく遊べるスペースといえば「キャットウォーク」や「キャットステップ」。
    一戸建てで日向ぼっこが好きな愛猫には「サンルーム」を増設するのもよいでしょう。

    キャットウォーク(ステップ)の設置

    キャットウォーク・ステップの設置時には、すべりにくく、強度や耐久性のある素材を選びましょう。
    「スムーズな動線をつくる」「多頭飼育の場合、猫同士がすれ違える幅を確保する」ことも大事。
    着地時や転落時に負傷してしまわないよう、周辺には柔らかい床材を施工しましょう。
     
    施工内容 リフォーム費用
    キャットウォークの設置(1部屋) 5万〜10万円
    ※広範囲だと20万円〜
    キャットステップの設置 10万〜35万円
    <おすすめ建材>
    マグネット着脱式の、キャットウォーク。 磁石付きのパーツをいつでも自由に取り付け可能。

    【参考価格:2万9千円〜/工事費込み(例)=小:17万6千円、大:39万6千円】
     
    天然木とコルクを使用した、猫に優しいキャットステップ。 爪とぎで傷が付いても、蜜蝋ワックスで修復可能。

    【商品代の目安:15,246円】
     
    200mmの幅広なキャットステップ。 棚板の表面には滑りにくいシートを採用。

    【商品代の目安:51,600円〜】

    【関連記事】
    マグネットで貼れるキャットステップもおすすめ
    初心者でも簡単に設置できるキャットステップをご紹介

    サンルームやテラス囲いの後付け


    「サンルーム(テラス囲い)」は、外のような感覚で遊べて、脱走防止対策ができる設備。

    雨天時の洗濯物干しスペースとしても活用できます。
     
    サンルームの設置費用 30万〜100万円

    ただしサンルームは、夏は暑く冬は寒いなどの注意点があります。
    エアコン・床暖房の併設など工夫をしましょう。

    【関連記事】
    猫がサンルームで過ごすときにおすすめの対策

    愛猫家住宅コーディネーターに相談するのがおすすめ


    いざリフォームしたくても「どんな内容を組み合わせるか」「総額がいくらになるか」など、悩む要素が多いですよね。

    「DIYのほうが安いかも」と感じたものもあるかもしれません。
    ただ愛猫の健康・安全を考えると、業者に任せるほうがよい場合もあります。

    例えばキャットウォークの設置では、棚板の取り付けだけではなく、安全な素材選びや、壁・天井の補強も重要です。
    目の前のコストだけではなく、本当に愛猫のためになるかを熟慮しましょう。

    気になることがあれば、プロに相談してみてはいかがでしょうか。

    リフォーム業者の中には「ペットと共生する住まいの専門家」が存在します。
    当サービス『AMILIE』では「愛猫家住宅向けコーディネーター」という資格制度を推進しており、同資格を取得した会社のご紹介が可能です。

    【関連記事】
    【写真付き】猫のためのリフォーム実例
    「愛猫家住宅コーディネーター」とは?

    「愛猫が安全で快適に過ごせる家にしたい」「予算内で、愛猫に合ったリフォームをしたい」という方は、ぜひ気軽にご活用ください。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    AMILIE 愛犬・愛猫家とくらす住まいの専門家

    愛犬・愛猫家とくらす住まいの専門家のAMILIE編集部です。
    ペット愛好家のみなさまに住まいの情報をお届けします。

    AMILIEのInstagramではペット愛好家向けのイベント情報も配...

    エリア:東京都

    愛犬家住宅コーディネーター

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