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もともと狩猟犬として飼われていたため忠誠心が強く賢い柴犬は、日本犬の代表として知名度も高く、現在も不動の人気を誇っています。
昔は外飼いであった柴犬も現在は室内飼いが主流となり、飼い主さんの生活リズムに沿って過ごすため夜間に多く寝るようになりましたが、寝床はどのような場所がよいのでしょうか?
この記事は、柴犬の最適な寝る場所と寝床づくりのポイントについて解説しています。
「柴犬を室内飼いするときのレイアウトの作り方!手順やポイントをご紹介」の記事とあわせて参考にしてください。
柴犬にとって寝床は重要
昼間に家のさまざまな場所で眠る愛犬を見て、「わざわざ寝床って必要なの?」と思う飼い主さんもいるでしょう。
犬は浅い睡眠を小刻みに繰り返し体力を回復しますが、柴犬も例外ではありません。
一日の半分を横になって過ごす犬にとって犬生の大半を過ごす場所である寝床は、とても重要なのです。
健康への影響
犬種によって睡眠時間は異なり、柴犬は一日平均10時間程と犬の中では短い睡眠時間です。
一回当たりの睡眠時間が短いため合計で長い睡眠時間が必要となり、一日の大半を寝て過ごす体の負担を軽減させるためにも心地のよい寝床は必要となるのです。
テリトリー意識の強い柴犬にとっての寝床は、リラックスできる安心した場所であり、情緒を安定させる効果もあります。
一日の疲れをその日のうちに消化できる快適な寝床は、健康維持に効果的だと言えるでしょう。
心理的な安心感
室内で飼っている柴犬の場合は、飼い主さんの生活リズムに沿って過ごすため、昼間は浅い睡眠、夜間に深い睡眠をとっている子が多いでしょう。
昼間は好きな場所で寝ていることが多くても、夜ぐっすり眠る寝床は愛犬にとって心地のよい空間にしてあげる必要があります。
犬は薄暗いあなぐらで寝ていた習性から、四方が囲まれているクレートやドーム型のベッドなどで寝床をつくってあげれば、心理的に安心して眠ることができるはずです。
室内飼いの柴犬の寝る場所はどこが最適?
ほかの犬種よりも睡眠時間が短い傾向がある柴犬ですが、快適に眠れる場所はどこが最適なのでしょうか?
柴犬に見られる以下の特性と愛犬の性格を踏まえて、寝る場所を決めましょう。
- 自立心が強い
- 運動が大好き
- 抜け毛が多い
- 寒さに強く暑さに弱い
ケージやクレート
犬はもともと狭くて薄暗いあなぐらで暮らしていたため、四方を囲まれているケージやクレートなどの中で安心して過ごすことができます。
縄張り意識がある犬が単独でゆっくり過ごせる空間であるケージやクレートは、柴犬の寝床として最適でしょう。
特にクレートがおすすめな理由は、災害時や移動時にスムーズに対応でき、安心安全に愛犬を家から持ち出すことができるからです。
クレートやケージに関しては、以下の記事で詳しく説明しているので、参考にしてください。
「愛犬の寝床にクレートを活用してもOK?メリットと寝床に最適なクレートの選び方」「室内飼いの柴犬にはケージが必要!柴犬におすすめのケージもご紹介」
静かな落ち着いた場所
柴犬はテリトリー意識の強い犬種であるため、ひとりで安心して過ごせるスペースが必要です。
よって、家族の動線から離れた静かで落ち着いた場所に寝床を設置しましょう。
そのような場所がなければ、ケージやクレートを毛布や段ボールで覆ってあなぐらを意識した寝床をつくってあげると、愛犬だけの落ち着いた空間になります。
家族の気配を感じられる場所
柴犬は自立心が強くベタベタされることは好きではありませんが、飼い主さんに対する忠誠心や安心感はあるため、家族の気配がある場所に寝床をつくれば、安心して体を休めることができるでしょう。
家族の呼びかけにすぐに反応できる場所に、愛犬の寝床をつくることをおすすめします。
温度管理ができる場所
柴犬はアンダーコートとオーバーコートの二種類の被毛を持つダブルコートの犬であるため、寒さに強く暑さに弱いと言えます。
よって、高温多湿の夏場は温度管理ができる部屋に寝床を設置しましょう。
エアコンで温度や湿度が調整できる快適な環境は、熱中症や皮膚病などの健康への悪影響を防ぎ、ストレスなく十分な睡眠を確保できるはずです。
柴犬の寝床づくりの際に注意するポイント
昼間は小刻みに睡眠をとることが多いため、寝床はひとつに絞る必要はありません。
複数の寝床があれば気分に合わせて好きな場所で眠ることができるでしょう。
直射日光が当たる場所・湿気のある場所は避ける
直射日光が長く当たる場所や風呂場の近くなど湿気の多い場所は、寝床には向いていません。
直射日光が長く当たる場所では熱中症や寝不足になるリスクがあります。
また、湿気のある場所では湿気を吸い込んで体温調節がしにくくなり熱中症やカビ・ダニによる健康への悪影響が懸念されます。
愛犬の寝床は風通しのよい場所が好ましいですが、無理な場合は遮光カーテンや除湿機を使うなどの工夫をしましょう。
騒音のある場所は避ける
人の往来が激しいドアの近くや車、猫、鳥などの気配が感じられる窓際などは、落ち着いて眠ることができずに寝不足になる可能性があります。
また、家族の近くだからといってテレビやステレオの近くでは、安眠はできません。
犬は人間の4倍もある聴覚を持っており、人間が気にしない音でも耳に入ってくるため注意が必要です。
静かな場所が用意できない場合は、ケージやクレートを板や段ボールなどで覆うなど騒音をできるだけ遮断する工夫をしてあげましょう。
エアコンの風が直接当たる場所は避ける
エアコンの風が直接当たると、体温調節がうまくできなくなり体調不良を引き起こしたり、冷えすぎてお腹を下したりする可能性があります。
エアコンの風は乾燥しているため、犬に直接当たると皮膚が乾燥して皮膚炎になる可能性も。
室温のムラをなくすためにサーキュレーターや扇風機を使って室内の空気を循環させたり、風向きや風量を調整したりして直接風が当たらない場所に寝床をつくりましょう。
トイレと寝床は離して衛生的な空間をつくる
サークルやケージの中に寝床をつくる場合は、トイレと隣り合わせにならない配慮が大切です。
犬はもともときれい好きな動物で、寝床の近くで排泄することを嫌がる習性があります。
寝床とは別にトイレ用のサークルやケージを置いたり、仕切りをつくってトイレを置いたりしましょう。
狭すぎる場所につくらない
犬には狭い場所が安心できる習性がありますが、方向転換や伸びができないほどの狭い場所は寝床には適していません。
狭すぎる場所に寝続けていると、関節や筋肉の成長の妨げとなる可能性があるのです。
クレートやベッドを置く場合、周囲に十分なスペースがある場所を確保しましょう。
季節に合わせた寝床の環境を整える
夏は涼しく冬は暖かく、季節に合わせた環境を整える必要があります。
どの季節もエアコンや暖房器具を使って室内を快適な湿度・温度に保ちましょう。
愛犬のベッドやマットも季節に合わせた素材やアイテムを活用し、愛犬が気持ちよく眠れる寝床を用意することをおすすめします。
季節に合わせた寝床づくりについては、「愛犬が安眠できる寝床のつくり方。犬がゆっくり寝られる場所は?」の記事に詳しく紹介しているので、参考にしてください。
柴犬の寝床の選び方
柴犬の寝床選びの際には、以下のポイントを押さえることが大切です。
愛犬に合ったサイズを選ぶ
寝床をつくるアイテムを用意する場合、愛犬に合ったサイズのものを選びましょう。
大きすぎても小さすぎても、犬は落ち着くことはできません。
愛犬の寝相やくつろいでいる姿を思い出して、サイズ選びをすることをおすすめします。
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季節や住環境に合わせて選ぶ
季節や住環境に合わせた寝床を整えることも大切です。
寝床のアイテムでは、春や夏には通気性のよい素材、秋や冬には保温性の高い素材を選び、季節が変わっても愛犬が快適に眠れる工夫が必要です。
特に柴犬は夏の暑さに弱いため、いかにクールダウンして安眠することができるかを考えてあげましょう。
愛犬の行動を観察していれば、愛犬がどのような環境を好むのか、どんな場所でくつろいでいるのかがわかってきます。
普段の愛犬の行動から一番リラックスできる寝床づくりのヒントを得て、寝床づくりに役立てましょう。
愛犬が好む素材を選ぶ
犬にもベッドやマットなどの素材の好みがあり、好みではない素材のものだと頑固な柴犬は使わない可能性も。
反対に好みの素材であれば、ゆったりくつろげてお気に入りの場所となるかもしれません。
普段の愛犬を観察し、愛犬が好む素材をリサーチしておきましょう。
こまめにお手入れできる素材を選ぶ
こまめにお手入れできれば、いつでも清潔な寝床を保つことができます。
ベッドやマットなどは洗えて乾きやすい素材のものであれば、汚してもすぐに洗え、天気の悪い日でもすぐに乾かせるため、気軽に洗うことができます。
クレートやケージなどは分解して洗えるものを選べば、抜け毛が多い柴犬であっても、掃除が簡単にできるため衛生的です。
愛犬の年齢や健康状態に合わせて選ぶ
愛犬の年齢や健康状態によっても、それぞれ適切な寝床は異なります。
子犬時代は何でも噛みたがるため耐久性の高いもの、シニア犬や健康状態がすぐれない犬は長時間寝ていることが多くなるため、耐圧分散のベッドや床ずれしにくい素材ものなど、年代や健康状態によって寝床にも配慮が必要です。
普段の愛犬の様子をよく観察して、心地よく過ごせることを第一とした寝床選びをしましょう。
柴犬の寝床におすすめアイテム3選
柴犬の寝床におすすめのアイテムを3つ紹介します。
また、「犬の寝床はどんなものがいいの?おすすめのベッド・ドーム・マットを紹介」の記事でもおすすめの寝床について紹介しているので、参考にしてください。
ペットメイト バリケンネル Mサイズ
国際空輸送協会の安全基準をクリアした丈夫な材質と構造であるため、愛犬の寝床としても安心して利用できます。
ハウスとしてはもちろんキャリーにもなるので、病院や旅行時の移動のほか、災害時にも活躍するでしょう。
サイドに通気穴があっても周りが見えすぎないため、愛犬にとって落ち着いた空間がつくれそうですね。
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Fuzz Yard リバーシブルベッド ナイトホーク Mサイズ
ノンアレルゲン加工を施したソフトな肌触りのリバーシブルベッドです。
洗濯機で丸洗いができるので、抜け毛が多い柴犬のベッドとしても清潔に利用できるでしょう。
背中部分の淵が高めのつくりなので、体をもたれかけたりあごを乗せたりとリラックスした愛犬を見ることができそうです。
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▶「Fuzz Yard リバーシブル ベッド ナイトホーク Mサイズ」はこちら
盲導犬チャリティー ひんやりマットベッド Lサイズ
丸洗いOKの接触冷感生地を使用したひんやりマットです。
生地に触れた肌の熱が生地へと移動して体温を下げてくれるため、暑さが苦手な柴犬の夏場の寝床にぴったりです。
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まとめ
犬は体を休めることで体力を回復させるため、愛犬には快適な寝床で気持ちよく過ごしてもらいたいもの。
柴犬の寝床は、家族と一緒に過ごしていると感じられる落ち着いた安全な場所を選ぶ必要があります。
ただし、飼い主さんだけの都合で決めるのではなく、柴犬の特性や愛犬の好みを加味したうえで、快適な寝床をつくらなければなりません。
自立心が強い柴犬の個性を尊重しつつ、愛犬が安心できる寝床をつくってあげましょう。
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
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AMILIEには愛犬家住宅コーディネーター・愛猫家住宅コーディネーターの資格を持った会員の皆様が多数加盟しています。
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