目次
「ゴールデンレトリーバーは家をボロボロにするって本当?」
「家をボロボロにされない対処法は?」
ゴールデンレトリーバーのいたずらに困っている飼い主さんは多いのではないでしょうか。ゴールデンレトリーバーはやんちゃな性格をしており、家の柱や壁紙を噛んだり畳を掘ったりと、さまざまないたずらをすることがあります。
ゴールデンレトリーバーに家をボロボロにされないためには、いたずらをする原因を探り、原因に合わせた対処法を知っておく必要があります。
そこで今回は、ゴールデンレトリーバーが家をボロボロにする原因を解説します。
飼い主さんができる家を守るための方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
「ゴールデンレトリーバーは家をボロボロにする」といわれる理由
ゴールデンレトリーバーが家をボロボロにするといわれる理由は、好奇心旺盛でやんちゃな性格をしているからです。とくに子犬の頃は、なんでもおもちゃにして噛んで遊ぶ可能性があります。大型犬なので力も強く、家の柱や壁紙などを齧られて、家がボロボロになったという飼い主さんは多いでしょう。
また、ゴールデンレトリーバーは成犬になってもやんちゃな性格をしています。3歳を過ぎた頃には、なんでも齧ったり、部屋の中で暴れたりなどの子犬のような行動がやっと落ち着いてきます。
やんちゃな時期が長い分、家の中で走り回ったり、柱を噛んだりなどのいたずらが多く、家がボロボロになりやすいといえるでしょう。
ゴールデンレトリーバーが家をボロボロにする原因
ここからは、ゴールデンレトリーバーが壁や柱を噛んだり、部屋中を走り回って家をボロボロにする原因を4つ解説します。
・歯の生え変わり
・ストレス
・運動不足
・飼い主さんへの気を引きたい
それぞれの原因を詳しくみていきましょう。
歯の生え変わり
生後4ヵ月頃から家具や家の柱などの硬い物を破壊するようになったら、歯の生え変わりが原因の可能性があります。犬の歯の生え変わり時期は歯がムズムズするため、硬い物を噛みたがる傾向にあります。
生後7ヵ月頃には永久歯が生え揃い、歯がゆさもなくなるので家具や柱などの破壊はおさまります。しかし、生え変わり時期の破壊行動を飼い主さんが止めなければ、1歳を過ぎても破壊行動をやめないケースも少なくありません。
嚙み癖になる恐れもあるので、この時期に噛んでも良い物と噛んではいけない物を教えておくことが大切です。
ストレス
犬はストレスが溜まると、物を破壊してストレス発散することがあります。破壊行動は、家具や柱などを噛むだけでなく、畳やソファなどを掘るような行動もみられる場合があります。
犬のストレスの原因は、飼い主さんと過ごす時間が少なかったり、新しい環境に慣れていなかったりとさまざまです。今までみられなかった破壊行動が、急に多くなったときはストレスを疑いましょう。
また、飼い主さんが愛犬のそばから離れたときに破壊行動をする場合は、「分離不安」という精神的な病気の可能性があります。
分離不安とは、飼い主さんがいないことに強い不安感や恐怖心を感じる精神疾患です。破壊行動のほかにも、嘔吐や下痢、過度な吠えなどの症状がみられるようです。破壊行動以外にも、このような症状がみられるときには、動物病院を受診することをおすすめします。
運動不足
家がボロボロになる原因の多くは、運動不足です。
犬が心身ともに健康に過ごすためには、毎日の適度な運動が必要になります。とくにゴールデンレトリーバーは運動量が多く、1日に30分以上の散歩が不可欠です。
なかには散歩だけでは運動量が足りない犬もいるため、それぞれの犬に合わせて毎日運動させることが大切です。
犬は運動不足になると、余った体力を発散させるために家の中を走り回ったり、家の中の物を破壊したりなどの問題行動がみられます。
破壊行動や家の中を走り回る行動が頻繁にみられる場合は、運動不足を疑いましょう。
飼い主さんへの気を引きたい
ゴールデンレトリーバーが噛んではいけない物にいたずらしているときは、飼い主さんの気を引こうとしている場合があります。
愛犬がイタズラをしているときに、おおげさにリアクションしたり、愛犬を追いかけたりした経験はありませんか。大きな声や追いかける行動は、愛犬を興奮させて喜ばせる結果となります。犬が飼い主さんの行動をみて「構ってもらえた」と勘違いし、何度もイタズラを繰り返しているケースは少なくありません。
注意しても何度もいたずらを繰り返しているときは、しつけ方法を見直してみることをおすすめします。
ゴールデンレトリーバーに家をボロボロにされないための対処法
ゴールデンレトリーバーに家をボロボロにされないためには、飼い主さんが家の環境を整えることが大切です。
ここでは、ゴールデンレトリーバーに家をボロボロにされないための対処法を5つ紹介します。
・留守番中は飼育スペースを区切る
・破壊されそうな物は飼育スペースに置かない
・壁や床を保護する
・十分運動させる
・しつけ方法を見直す
破壊行動や家の中で走り回る行動は、一歩間違えれば愛犬の誤飲事故やケガにつながります。愛犬を守るためにも、こちらで紹介する対処法を参考に家の環境を整えてみてください。
留守番中は飼育スペースを区切る
ゴールデンレトリーバーに限らず、犬の多くは飼い主さんが目を離しているうちにイタズラをする可能性が高いです。そのため、飼い主さんがいなくなる留守番中は、愛犬が自由にできるスペースを区切ることをおすすめします。
飼育スペースを区切ることで、飼い主がいない間に家具や柱、壁紙などを破壊する行動を予防できます。また、破壊した物を誤飲する事故防止にもつながるでしょう。
飼育スペースを区切る際には、愛犬が自由にトイレや寝床に行けるように仕切りを置く必要があります。ゴールデンレトリーバーは体が大きいため、飼育スペースはできる限り広めに用意しましょう。
以下では、飼育スペースを区切るときに便利なアイテムを2点紹介します。
「リッチェル ペット用 3WAY サークル 6面 ベージュ 90H」
サークルや仕切りなど3通りの使い方ができるアイテムです。扉はオートロック機能付き。手前にも奥にも開くことができます。高さは90cmあるため、ゴールデンレトリーバーでも飛び越えられません。さまざまな場所に設置しやすい仕切りを探している方におすすめです。
「ペットセレクト アレンジゲート&サークル ブラック100cm」
サークルまたはゲートとして使用できるアイテムです。頑丈なスチールで作られているのが魅力。いたずら噛みをする犬でも簡単に壊せない仕様です。ほどよく重みがあり、ゴールデンレトリーバーでも問題なく使用できます。
破壊されそうな物は飼育スペースに置かない
ゴールデンレトリーバーは噛む力が強いため、家具や壁紙などさまざまな物を簡単に破壊できます。とくにソファや机などの木製の足は、ゴールデンレトリーバーに狙われやすいでしょう。
子犬の時期は、本能的に硬い物を噛みたがる傾向にあり、注意してもやめないことがあります。そのため、破壊されて困る物は飼育スペースに置かないことが大切です。
大型家具のような移動させることができない物は、囲いをつけたり緩衝材を付けたりなどの対策が効果的です。
以下の記事では、家具の噛み癖対策をいくつか紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
➤家具の嚙み癖をなんとかしたい!犬が家具を噛む理由や対策を解説
壁や床を保護する
壁や床を保護することで、犬の爪によって家がボロボロになることを防げます。
壁の保護には、高さのある腰壁を設置することをおすすめします。腰壁とは壁紙の上から貼り付けて壁を保護する床材です。腰壁を使用することで、犬が噛んだり引っかいたりしても、壁紙が傷つきにくくなります。
また、床の保護には、敷物を敷くとよいでしょう。敷物で保護することで、犬が部屋で走り回っても床が傷つきにくくなります。敷物は、お手入れが楽なタイルマットがおすすめです。
また、保護しなければならない床のスペースが広い場合は、ペット用のワックスでコーティングするのが便利です。ペット用ワックスには滑り止め効果もあるので、床の保護にぴったりです。
以下では、壁や床の保護に活用できるアイテムを2つ紹介します。
粘着のりを使用せずに、壁や柱を保護できるシートです。吸盤効果があり、柱や壁に吸いつくように密着します。シートタイプなので、ハサミやカッターで好きなサイズにカットして使用できます。壁や柱の保護をしたい方におすすめです。
置くだけで床に吸着する保護マットです。生地は薄くできており、扉の開閉の邪魔になりません。撥水加工が施されているのが魅力。拭くだけで簡単に掃除できます。犬の滑り止めにもなるマットを探している方におすすめです。
十分運動させる
ゴールデンレトリーバーは、運動不足になると走り回ったり、破壊行動をしたりと問題行動が増える傾向にあります。そのため、毎日十分に運動させることが不可欠です。
ゴールデンレトリーバーの散歩は、1日2回、1回30分以上が理想とされています。散歩にプラスしてボール遊びや引っ張りっこ遊びなどを取り入れると、さらに運動不足解消になるのでおすすめです。
以下の記事では、愛犬のストレス発散におすすめの遊びをいくつか紹介しています。愛犬とどのように遊んだらいいか分からないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
しつけ方法を見直す
ゴールデンレトリーバーが家具や壁紙、柱の破壊行動をやめない場合、しつけ方法を見直す必要があります。なぜなら、飼い主さんの反応が楽しくていたずらしている可能性があるからです。
愛犬のいたずらをみて、大きいリアクションをとったり愛犬を追いかけたりすると、犬は「飼い主さんが遊んでくれている」と勘違いします。いたずらすると飼い主が構ってくれると学習した犬は、飼い主さんの気を引きたくて、頻繁にいたずらするようになります。
ゴールデンレトリーバーがいたずらを発見したら、いたずらをしているときに低い声で注意します。このとき、高い声で注意すると犬を興奮させて逆効果になるため注意が必要です。
犬に「こら」や「ダメ」などと注意したあとは、愛犬を無視します。いたずらする度に、注意したあとに無視するのを繰り返すと、「いたずらすると飼い主さんに無視される」と学習し、破壊行動の頻度が減ってくるでしょう。
ゴールデンレトリーバーが家をボロボロにしている様子をみると、大きな声で叱りたくなりますよね。しかし、その気持ちをぐっと堪えて、冷静に対応しましょう。
家をボロボロにされないように環境を整えよう!
ゴールデンレトリーバーは、好奇心旺盛でやんちゃな性格をしているため、さまざまないたずらをする可能性があります。
家の柱や壁紙などを破壊したり室内で走り回ったりする原因は、ストレス・運動不足・歯の生え変わりなどさまざまです。
ゴールデンレトリーバーに家をボロボロにされないためには、飼い主さんが環境を整えることが大切です。愛犬がなぜ破壊行動をしているのかよく観察し、この記事を参考に愛犬に合った対処法を探してみてください。
ゴールデンレトリーバーと室内で暮らす際には、いたずら対策だけでなくほかにもさまざまな準備が必要です。
以下の記事では、ゴールデンレトリーバーと室内で暮らす際の環境づくりについて詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
➤ゴールデンレトリーバーを室内飼育するのに適した環境とは?注意点も解説
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
安心・安全・快適なペットとの暮らしをサポートする"AMILIE 編集部"
AMILIEには愛犬家住宅コーディネーター・愛猫家住宅コーディネーターの資格を持った会員の皆様が多数加盟しています。
ペットライフスタイルではペットとの暮らしがより豊かになるように住環境を...
エリア:東京都
愛犬家住宅コーディネーター