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猫は好奇心旺盛で、意外と力が強く器用な動物です。引き戸を開けようと奮闘する姿はかわいらしいですが、勝手に部屋や戸棚に侵入されて困っている飼い主さんも多いでしょう。
猫は縄張りである家の中をパトロールする習性があります。しかし、どこでも自由に行き来させるとケガやいたずらが心配ですね。
この記事では、猫が引き戸を開けるのを防ぐ工夫やアイテムをご紹介します。愛猫の欲求を満たしながら飼い主さんの快適性も上げて、お互いにハッピーな暮らしを実現しましょう。
猫が引き戸を開けるのを防ぐ工夫7選
力の強い成猫は、いとも簡単に引き戸を開けることができます。しかし、飼い主さんにとって開けられたくない場所やタイミングもあるでしょう。
隙間があると、猫は手や顔を突っ込んで引き戸を開けてしまいます。そのため、きっちりと閉める工夫が大切です。ここでは、猫が引き戸を開けるのを防ぐ工夫を7つご紹介します。
スライドロックを設置する
引き戸をきっちりと閉めるには、スライドロックが役に立ちます。引き戸と壁の隙間に差し込むだけで、簡単に設置可能です。
デザイン性が高く、使い勝手の良い商品を2つご紹介します。猫が開けたがる戸棚や押し入れにも使用できて便利です。
OPPOスライドロックはシリコン製で柔らかく、裏には滑り止めがついているので隙間にしっかり挟まります。カラーは、ピンク・オレンジ・アクア・ブラック・ホワイトの5つから選ぶことができます。
透明のスライドロックもおすすめです。目立ちにくいので、どんなインテリアにも合うでしょう。また、弾力性があるため床やドアを傷つけません。
スライドロックは2,000円程度で手に入り、誰でも簡単に設置できます。そのため、猫に引き戸を開けられて困っている方には、もっともおすすめな方法です。
簡易補助錠を設置する
引き戸に常設する対策としては、簡易補助錠がおすすめです。日常的に取り外さないため、紛失する心配がありません。
見た目がシンプルで、ドライバー1本あれば簡単に設置できる商品を2つご紹介します。丈夫なので長く使用できます。
錠付スライドラッチは金属製と木製のどちらのドアにも設置できるため、幅広いタイプの引き戸に対応します。なお、開き戸に設置することも可能です。
スライド式で簡単に操作でき、ワンタッチで施錠・開錠ができます。また、閉じ込め防止の安全装置付きなので、万が一の時にも安心です。
ステンレス製ドアロックは、ネジでしっかりと固定するタイプです。ステンレス製なので、濡れた手で触っても錆びません。
くるっと回すだけで簡単に施錠・開錠ができます。高級感のある光沢が特徴で、あらゆるインテリアに調和しやすいです。
簡易補助錠はデザインがさまざまで、価格にも幅があります。好みに合わせて選びましょう。
本格的なカギを設置する
引き戸のカギには、簡易的なものと本格的なものがあります。簡易的なカギの場合、取り付けは簡単ですが開け閉めできるのは一方向のみです。双方向から操作したい場合には、本格的なカギを設置しましょう。
本格的なカギはドアに穴を開けたり金具を取り付けたりして設置するため、工具を使う必要があります。作業には技術や知識が求められるので、専門の業者さんに依頼すると安心です。
設置に手間がかかりますが、一度カギを取り付けてしまえば猫が引き戸を開けるのを確実に防げますし、飼い主さんはスムーズに行き来できます。
面ファスナーや磁石でくっつける
リーズナブルな対策としては、引き戸を面ファスナーや磁石でくっつける方法がおすすめです。100円ショップでも購入可能なので、気軽に試すことができるでしょう。
面ファスナーはマジックテープとも呼ばれ、ソフト面とハード面をくっつけることで固定されます。磁石は、S極とN極をくっつけることで同様に固定されます。
設置方法は、面ファスナーも磁石も同じです。引き戸本体とドア枠の外側に、それぞれ対になるパーツを貼りつけます。
大人や4歳以上の子どもにとっては簡単に開けることができますが、たいていの猫は引き戸を開けられなくなるでしょう。
しかし、力の強い猫だと、無理やり開けてしまうかもしれません。その場合には、くっつける箇所を増やすか、他の対策を検討してみましょう。
突っ張り棒を設置する
引き戸に穴を開けたり接着したりしない対策としては、突っ張り棒がおすすめです。ロックとしての役割を終えた後にも、アイデア次第でさまざまな活用ができるので無駄になりません。
斜めに設置した突っ張り棒は子どもでも簡単に取り外せますが、猫は引き戸を開けることができなくなります。襖(ふすま)にも使いやすい対策です。
突っ張り棒は、ホームセンターやネットショップで比較的安価に入手できます。長さや強度を確認して、引き戸を固定するのに適切な商品を購入しましょう。
跳ね返り防止の金物を設置する
上枠の溝に跳ね返り防止の金具を取り付けると、引き戸のスライドがきつくなります。プラスのドライバーでビス1つを締めるだけで、簡単に取り付けることが可能です。木製の下地に限られますが、500円以下の低コストで対策できます。
跳ね返り防止の金属を取り付けた引き戸は、大人や小学生以上の子どもはグッと力を入れることで開けられますが、猫や小さい子どもには開けることができません。
また、建て付けの悪い引き戸の自然開放を防ぐこともできます。気密性が保たれるので、空調が効きやすくなるでしょう。
フェンスをDIYする
フェンスのDIYに使用するのは、ワイヤーネット(2〜3枚)・結束バンド・突っ張り棒です。ワイヤーネットと結束バンドは100円ショップでも購入することができます。突っ張り棒は天井まで届く長さで、グラグラしない太めのタイプを用意してください。
猫はワイヤーネットの格子に手を入れようとしますが、ずらして2枚を重ねることで引き戸に手が届かないようにできます。引き戸と外枠が接する位置に結束バンドでくっつけたワイヤーネットを置き、倒れないように突っ張り棒で固定しましょう。
引き戸に爪が立てられなくなるので、開けようとしてドアに傷がつくのを防ぐことができます。100均アイテムでのDIYは、低コストで簡単にできるおすすめの対策です。
引き戸を開けさせないための猫用アイテム3選
猫との暮らしではさまざまな困りごとが起こりますね。ここでは、引き戸を開けさせないために役立つアイテムを3つご紹介します。猫の特徴や習性を理解した上で、飼い主さんのニーズを満たせる人気の商品です。
愛猫と飼い主さんがストレスをためずに暮らすには、開けて欲しくない引き戸に猫の興味を向けない工夫をしましょう。
脱走防止に役立つペットゲート
ペットゲートを引き戸の手前に設置すると、猫が引き戸を開けるのを防ぐことができます。ここでは、猫の特性を理解して設計されたねこ専用脱走防止扉「にゃんがーど」をご紹介します。
オーダーメイドなので、どんな家でもピッタリ隙間なく設置可能です。高級感漂う木製の扉で、和洋問わずあらゆるインテリアに調和します。使用されているヒノキとヒバは水に強く耐久性があり、美しい木目が特徴です。
また、高強度の突っ張り式なので、壁・柱・床に穴を開けずに設置できます。賃貸でも安心ですね。設置に必要な工具はすべて付属しており、1人でも簡単に組み立てることができます。
格子間隔は約2センチと狭く、高さは188センチもあるのでまず脱走することはないでしょう。それでも万が一、猫が通り抜けてしまった場合には全額返金されるので安心です。
ペットゲートを活用して、好奇心旺盛な猫が引き戸を開けるのを防ぎましょう。
自由に移動できるキャットドア
引き戸にキャットドアを設置すると、猫が引き戸を開けるのを防ぐことができます。引き戸に爪を引っかけてガリガリされる心配がなくなるでしょう。
ここでは、設置した時の出っ張りが気にならない薄型のキャットドアをご紹介します。18センチ×19センチという大きな開口部なので、大型の猫でも通ることが可能です。
猫は縄張りをパトロールする習性があり、いつもドアが締め切られているとストレスを感じます。愛猫のために引き戸を常に少し開けているというご家庭もあるでしょう。空調が効きにくくて困っていませんか?
キャットドアを設置すれば、引き戸を閉めたまま猫は自由に部屋を行き来することができます。気密性が高まるので快適な室温を保つことができ、一石二鳥です。
引き戸に穴を開ける必要がありますが、愛猫も飼い主さんも生活の質が上がるでしょう。
嫌なニオイのいたずら防止スプレー
引き戸にいたずら防止スプレーを吹きかけると、猫が引き戸を開けるのを防ぐことができます。この商品は、猫の嫌いな「柑橘・木酢・山葵」の3種のニオイを特殊配合して効果を高めています。
嫌なニオイがするため、猫は次第に引き戸を開けなくなるでしょう。しつけが定着するまでは時間がかかりますので、しばらく噴霧を続けてください。
ただし、嫌なニオイはストレスの原因となります。近づいて欲しくない場所だけにスプレーを使用しましょう。
いたずら防止スプレーは、開けられると困る場所や爪で傷つきやすい引き戸に吹きかけるのがおすすめです。約10センチ離して均一にスプレーします。揮発性の成分なので、1日に何度か噴霧してください。
最初に商品のニオイを嗅がせると、猫のしつけが早く進みます。ただし、ストレスになっていないか、愛猫の様子を観察しながら使用しましょう。
【場所別】猫が引き戸を開けるときの注意点
引き戸とは、戸をレールや溝の上を往復させて開閉する扉のことです。猫との暮らしでは、室内のスライドドアだけでなく、襖・網戸・玄関にも注意が必要です。
愛猫の安全と飼い主さんの快適性を守るため、家の中のさまざまな引き戸に対策をしましょう。
洋室の引き戸(スライドドア)
洋室の引き戸(スライドドア)は、ペンキやニスが塗られた木製のものが多いです。一般的な家庭では、戸が1枚で控え壁が必要な「片引き戸」がよく使われています。
狭いスペースでも取り付けられ、開いたままでも邪魔にならないというメリットがあります。しかし、開き戸に比べて猫が開けやすく、気密性が低いというデメリットがあります。
特にリビングの引き戸には、生活動線の邪魔にならない対策がおすすめです。前述した本格的なカギもしくは跳ね返り防止の金具を設置すれば、猫は引き戸を開けられませんが、飼い主さんは双方向から開け閉めができます。
また、留守番中に入られたくない浴室やキッチンの引き戸は、スライドロックや突っ張り棒で固定すると良いでしょう。飼い主さんの目が届かない時に、愛猫がケガをする心配を減らすことができます。
和室の襖
和室の仕切りである襖(ふすま)も、引き戸の1つです。2本のレールの上で戸を左右にスライドさせる「引き違い戸」や「引き分け戸」がよく使われています。
木や紙で作られており、軽くて猫でも開けやすいという特徴があります。柔らかくて傷がつきやすいので、猫の爪とぎには注意が必要です。
襖で猫に爪とぎをさせない対策として、爪とぎ防止シートを貼るのが効果的です。この商品は粘着糊を使用していないので、きれいにはがすことができます。ハサミやカッターで好きな大きさに切ってください。
猫に襖を開けさせないためには、スライドロックや突っ張り棒が役に立ちます。また、押し入れが少し開いている場合には、猫が中に入っている可能性があります。閉じ込めてしまうと熱中症の恐れもあるので、確認してから襖を閉めるようにしましょう。
網戸・玄関
網戸や玄関の引き戸にも注意しましょう。網戸は窓やベランダに設置される引き戸です。また、集合住宅の玄関は開き戸が一般的ですが、戸建ての場合は引き戸のこともあります。
網戸や玄関は外につながる場所なので、猫の脱走防止対策が必要です。脱走してしまうと、交通事故や外猫からの感染のリスクがあります。
網戸は軽いので、猫でも簡単に開けることができます。網戸用のロックを使用して、猫に開けられないようにしましょう。
玄関は重い引き戸の場合が多いですが、隙間があれば力の強い猫は開けることができます。在宅時でも施錠しておくのがおすすめです。地域猫(野良猫)の侵入も防げます。
ペットゲートを設置して、愛猫を窓や玄関に近づけないようにすると最も安心です。窓や玄関をうっかり開けっ放しにしてしまっても、脱走を防ぐことができます。
【まとめ】猫が引き戸(スライドドア)を開けるのを防ごう!
猫は、飼い主さんのマネをして引き戸を開けてしまうことがあります。その賢さと器用さには感心しますが、危険な場所に入ってしまったり、ドアに傷をつけられたりしては困りますね。
ケガやいたずらを防止するためには、猫に引き戸を開けさせない工夫が必要です。アイテムで引き戸を固定したり、カギを設置して必要な時だけ開けたり、ペットゲートを活用して脱走を防ぎましょう。
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
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AMILIEには愛犬家住宅コーディネーター・愛猫家住宅コーディネーターの資格を持った会員の皆様が多数加盟しています。
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