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柴犬をお迎えしたい!柴犬の特徴や性格、室内飼いのグッズ解説

目次

    ピンと三角な耳とくるんとしたしっぽ、アーモンドのようなくるりとした目がとても可愛らしい柴犬。日本犬の代表格として、近年は国内問わず海外でも人気を集めています。

     

    飼い主さんとのお散歩風景を見かけると、まさに「パートナー」という趣を感じる柴犬ですが、一般的にどのような性格・特徴があるのでしょうか。

     

    今回は、今後「柴犬を迎え入れたい」という方や「柴犬についてもっと知りたい」という方に向けて、柴犬の性格や特徴、一緒に暮らす上で気をつけたいポイントなどをご紹介します。

    柴犬ってどんな犬種?

    実は天然記念物!柴犬の歴史

    「シバ」はもともと「小さいもの」「小さい犬」を意味する言葉で、日本犬として唯一小型犬に分類される犬種。実は国の天然記念物に指定されているのをご存じですか?

     

    縄文時代から人間と生活を共にしていたと言われている柴犬は、主に日本海側の山岳地帯で狩猟犬として活躍しており、地域によって若干種が異なっていました。

    1800年代後半から1900年代前半にかけて、海外から多くの狩猟犬が輸入され交配が増えたことが原因で「純粋な柴犬」が少なくなっていきました。そこで、純粋な柴犬の血統を保護するために1936年に天然記念物に指定されたのです。

    ちなみに柴犬は「しばけん」「しばいぬ」と呼ばれますが、天然記念物の登録名は「しばいぬ」だそうです。

     

    近年は豆柴と呼ばれる小さいサイズの柴犬も多く見られますが、その違いは身体の大きさだけで豆柴は独立犬種として認められているわけでもありません。ですので基本的な性格や育て方も柴犬と豆柴で違いはありません
    一般的な柴犬のサイズは男の子で10kg前後、女の子で8kg前後。女の子の方が少し小ぶりなことが多いです。

    国内のさまざまな種類の柴犬

    上述のように、一言に柴犬といっても地域ごとに少しずつ顔つきや体つき、性格が異なる柴犬がいます。

    一般的に日本で飼育されている柴犬は「信州柴犬」と呼ばれる種が多いのですが、国内の柴犬を細かく分類すると5種類に分けられます。

     

    ・信州柴犬

    日本で最も多く飼育されている種。まるっこい体つきで、小さめな三角な耳に、丸まったしっぽをもっています。飼い主に友好的で従順な一方、見知らぬ相手とは一定の距離を取る警戒心もある、柴犬らしい性格です。
     

    ・美濃柴犬

    岐阜県に古くから生息している種で、緋赤と呼ばれる鮮やかな赤毛が特徴です。通常柴犬はお腹の毛が白いのが特徴ですが、美濃柴犬は赤毛一色。体つきは全体的にまるっこく、とてもフレンドリーな性格です。一時絶滅寸前まで数が減り、現在は保護活動も行われています。
     

    ・山陰柴犬

    鳥取県の地柴。小さめな頭に引き締まったスリムな体型が特徴です。しっぽは巻尾ではなく、すらりと背中に並行に伸びる差し尾や、しっぽの先端が上に伸びる太刀尾が見られます。アナグマ猟の猟犬として活躍していた歴史があり、飼い主に従順で無駄吠えも少ない、おとなしい性格の子が多い傾向があります。
     

    ・縄文柴犬

    縄文柴犬は、縄文時代に人間と生活していた在来犬種の原種性を維持する日本犬のこと。額が浅く引き締まった体型が特徴で、運動神経に優れ警戒心も強いことから大型の動物にも対峙するたくましい性格です。
     

    ・川上犬

    長野県の天然記念物にも指定されている川上犬は、ニホンオオカミの血を濃く受け継ぐ柴犬です。原産地である長野県南佐久郡川上村村は標高1100~1400メートルに位置する寒冷な気候のため、子犬でも寒さに強いのが特徴です。一般的な柴犬より体が一回りほど大きく、飼い主以外にはなかなか懐かない傾向があります。

    柴犬の性格や特徴

    毛は短いけど抜けやすい

    ジャパンケンネルクラブによると、柴犬は「原始的な犬・スピッツ」に分類され、秋田犬や甲斐犬、紀州犬など多くの日本犬がこれに分類されます。

     

    柴犬は、上毛(オーバーコート)と下毛(アンダーコート)を持つダブルコートの犬種。上毛が硬くて太く、下毛が柔らかく細いです。1年を通して抜け毛は多く、特に春と秋の換毛期はアンダーコートの生え代わりの時期でたくさん毛が抜けるので、日々のブラッシングが大切になります。アンダーコートは保温・保湿効果がある柔らかい毛質のため、春と秋に毛量を調節することで体温調節をしているのです。

     

    毛色は、メジャーカラーの赤(茶色)のほか、黒、白、赤胡麻、黒胡麻の5種類。小型犬に分類されますが、身体は小さめなものの頑丈な骨格と発達した筋肉を持ち、バランスのとれた体型が特徴です。

    飼い主に忠実で家族思い

    古くは猟犬として活躍していた柴犬。そのルーツから、自立心が強く勇敢な気質を備えている子が多いです。また、飼い主に対して忠実で家族との絆を大切にする優しさもあります。一方で自分の意思がしっかりしているので、苦手なものはとことん拒んだり、警戒心も強いため家族以外の人と接することを好まない場合もあります。

    お留守番も得意

    警戒心が強いので、知らない場所や人に対して非常に慎重です。生後6カ月ほどから徐々に自立心も育ってくるので、お留守番もへっちゃらです。

    一方、しつけが中途半端だとなかなか言うことを聞いてくれなかったり、外出先で上手に他の犬や人とコミュニケーションが取れなくなってしまうこともあります。子犬の頃から社交性を身につけられるよう、いろいろな環境に連れて行ってあげると良いでしょう。

    遊び大好き!

    好奇心が旺盛なので、おもちゃで遊ぶのが大好き。探索好きなので、日々のお散歩は必須です。1日2回、30分ずつぐらいが目安です。

    気をつけてあげたい柴犬の病気

    比較的丈夫と言われている柴犬ですが、我慢強い性格から具合が悪くてもそれを表に出さず、なかなか病気が発覚しないこともあります。飼い主が日頃から愛犬の様子を観察し、小さな変化にも気づいてあげることが大切です。

     

    ここでは柴犬を飼う上で特に気をつけてあげたい病気を紹介します。

    皮膚疾患

    生後6カ月から3歳ぐらいと比較的若い頃に発症しやすいのがアトピー性皮膚炎です。

    症状は人間と同様で、アレルギーの原因となる物質を摂取したり触れたりすることが原因でアレルギー反応が出現します。

     

    特に手足や指の付け根、マズル(鼻から口にかけての部分)、目の周り、足の付け根やお腹、肛門の周辺などにかゆみが出やすい傾向があります。

    対策としては、アレルギーの原因物質が特定できている場合は、その物質を避け、愛犬の身体や身の回りのもの(室内や布団、おもちゃなど)を清潔に保つようにすることが大切です。

     

    また、ノミやダニ、ハウスダストなどが原因で起こるアレルギー性皮膚炎にもかかりやすいです。アレルギーの原因は大きく以下の3つに分類されます。対策とあわせて確認しておきましょう。

     

    ・食物アレルギー

    原因となる食べ物を特定し、それを与えないようフード選びに気をつけます。
     

    ・ノミ、ダニ

    ノミ・ダニの予防薬を定期的に行いましょう。
     

    ・マラセチア皮膚炎

    健康な皮膚にも生息している常在菌のため、抗真菌薬の投与でマラセチアの数を減らす治療になります。定期的に獣医さんに診てもらいましょう。

     

    日本犬である柴犬は食物アレルギーを発症しやすいと言われています。ドッグフードにはさまざまな原料が使われているため、食物アレルギーと診断された場合はアレルギー物質を特定し、それが含まれていないフードを選ぶようにしましょう。

     

    認知症

    日本犬は洋犬に比べて認知症になりやすいと言われています。10歳を超えると発症するリスクが徐々に上がってきます。

    認知症の予防は人間と同じで、適度に脳へ刺激を与えてあげること。現在は室内飼いが一般的ですが、体力にあわせてお散歩へ連れていき、散歩コースを日によって変えてあげることも刺激になります。そのほか、愛犬とのスキンシップやマッサージ、顔を見て話しかけるのも大切です。何歳になってもコミュニケーションを大事にしてあげましょう。

     

    股関節形成不全

    太ももと骨盤をつなぐ股関節の形が異常な状態になってしまう病気で、ほとんどが先天性ですが、まれに後天性の例もあります。

    生後6カ月ほどで徐々に症状が表れ、痛みを伴う病気のため運動をしたがらない場合もあります。

    歩くときに腰が左右に振れる、足を上手に折りたたんで座れないなどの症状が見られ、悪化すると、うさぎ跳びのような歩き方になったり、歩行不全になってしまったりします。少しでも気になる症状が見られたらすぐに動物病院に連れていくようにしましょう。

     

    膝蓋骨脱臼

    膝蓋骨とは後ろ足の膝のお皿の部分のこと。膝蓋骨脱臼はこの部分が脱臼してしまう病気で、特に小型犬に多く見られます。

    足を引きずって歩いたり触ると痛がったりするなどの症状が見られ、先天性の例も多いですが、高い所からの上がり降りやジャンプなどで外れてしまう場合もあり、一度外れてしまうと癖になりやすいのが特徴です。

    症状が軽い場合は薬やサプリメントの処方になり、重くなると手術になる場合もあります。日常的に適度な運動をさせて筋肉をつけさせてあげるようにしましょう。

    柴犬と幸せに暮らすポイント

    子犬期はいろいろな経験をさせてあげる

    好奇心旺盛でありつつも警戒心も強いのが柴犬の特徴です。子犬の頃からいろいろな人や犬に触れ合わせて社会化トレーニングをさせてあげましょう。嫌がることを無理にさせるのではなく、それが怖いこと・嫌なことでないことを教えてあげてください。例えば、見知らぬ人に吠えたり、噛んだりする場合は、叱るのではなく物理的に距離を取り、まずは環境を変えてあげ、徐々に慣れ始めて同じ環境でも穏やかにいられるようになったら褒めてあげるなどすると、愛犬も何が正しいのかが分かってきます。

     

    何かをすぐに覚えさせようとするのではなく、少しずつ慣れさせていくことが大切です。

    あまりベタベタするのは好まない

    狩猟犬の頃の名残もあり他の犬に比べて自立心が強く、過度なスキンシップは苦手です。成長するにつれて親しくする人や犬を選び、保守的で慎重な性格になる傾向があります。

     

    一般的に生後6カ月ほどで縄張り意識が芽生え始めて、オスメス問わず変化に敏感になったり、見知らぬ人に吠えやすくなるなどのマーキング行動を取り始めるので、他の犬種に比べ早いうちから成犬の落ち着きを持ち始めることが多いです。

    ただし、遊ぶのは大好き!特に引っ張りっこが好きな柴犬が多いので、1メートルほど距離を取れるほどの引っ張りっこ用のおもちゃがあると喜びます。

    「いつも通り」が好き 行動・環境の変化には注意を

    柴犬は食事の時間や場所、ブラッシングの時間や散歩コースが変わるなど、ちょっとした変化も敏感に感じ取ります。変える場合は徐々に変えていくことを心掛けてください。

    家の中にはケージやハウスを用意して、自分だけの安心できる場所を確保してあげることも大切です。

    一貫したしつけを心がける

    柴犬はとても賢い反面、飽きっぽく集中力が持続しない場合も多い傾向があります。洋犬に比べると根気強いしつけが必要になるので、ルールを曖昧にせず一貫したしつけを心がけましょう。

     

    飽きっぽさが強く、なかなか飼い主の言葉を聞いてくれない場合は、愛犬にとって楽しみになるご褒美やサプライズを用意したり、声掛けなどのコミュニケーションを増やしてあげると愛犬のやる気もアップします。しつけは愛犬と飼い主がお互い安全に幸せに暮らすためにすること。しつけもお互い楽しく行える工夫を施しましょう。

    ブラッシングとシャンプーで毛ヅヤを保つ

    ダブルコートの柴犬は抜け毛が多いため、定期的なブラッシングやシャンプーで皮膚疾患や毛玉を予防することが大切です。柴犬は身体を触られるのが苦手な子が多いので、いかに子犬の頃からブラシに慣れさせておくかが重要になります。少しずつトレーニングしましょう。

    柴犬との生活~おすすめアイテム~

    それでは、柴犬を自宅に迎えるにあたって、揃えておくと安心なアイテムを紹介します。

    ケージ内の寝床

    ケージだけでは周りから自分の姿が丸見えでなかなか落ち着けない場合があるので、一匹で安心して過ごせるようにクレートやドーム型のベッドなどを置いてあげると喜びます。

     

    以下でいくつか商品を紹介しますが、クレートのサイズは、高さは愛犬が立ったときに頭がつかない、奥行きは伏せたときに足が出ない、幅は愛犬のサイズの2倍を目安に選ぶと良いでしょう。

    バリケンネル P‐200M

     画像引用:ペットの道具屋さん

     

    バリケンネルのクレートは国際線にも乗せられる頑丈な作りが特徴です。車に乗せる場合も安心なので、お出かけが多い家庭でも活躍するでしょう。

     

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    リッチェル キャンピングキャリー 折りたたみ L

    画像引用:リッチェル公式ウェブショップ

     

    こちらの商品も頑丈な作りが特徴なので、安心感をもって使用できます。プラスチック製なので水洗いもできお手入れがしやすいのも嬉しいポイントです。

     

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    食事の器

    食器は必ず、フード用・水用を分けて用意するようにしましょう。柴犬はマズルが比較的長い犬種で口先を入れて食べるので、直径は小さめで、ある程度深さのある器がおすすめです。器を地面にそのまま置くのではなく、ある程度高さがあると食べやすいです。

    おもちゃ

    遊ぶのが大好きな柴犬。飼い主と一緒に遊ぶ用とひとり遊び用を用意すると良いでしょう。一緒に遊ぶおもちゃは、引っ張りっこができる耐久性のあるロープのような形状のものがおすすめ。また、ひとり遊び用についても誤飲を防ぐため、大きさ選びや耐久性などを見極めて慎重に選びましょう。

    ブラシ

    犬用ブラシは用途や特徴にあわせていくつか種類があるので、それぞれ紹介します。

    スリッカーブラシ

     

     画像引用:ペットの道具屋さん

     

    スリッカーブラシは細いピンでできている金属製のブラシで、一般的に柴犬のブラッシングによく使われます。アンダーコートの抜け毛をしっかりキャッチできますが、先が尖っているので力加減には注意しましょう。

    スリッカーブラシはソフトタイプとハードタイプがあるので、最初はソフトタイプから慣れさせてあげるのもおすすめです。

     

    スクラッチャーブラシ

    画像引用:Amazon

     

    スクラッチャーブラシは先端が特殊な形状をした刃になっているブラシで、毛穴から抜けてはいるものの、完全に抜け落ちていない毛を除去するのに使われるブラシです。ダブルコートの犬種の換毛期に使うとたくさんの毛をケアできますが、皮膚に直接当たると痛みが出るので優しく抜け毛を取り除くように使うのが大切です。

     

    コームブラシ

     

    画像引用:ペットの道具屋さん

     

    人間のコームと同様、歯が一方向に並んだ形状のブラシで、毛をかき分けて毛玉を探してとかすのに優れています。顔周りなどの細かい部分の毛並みを整えるのに重宝するブラシです。

    柴犬に使う際は、まずはスリッカーブラシで抜け毛を取り、かけ終わったところから都度コームで整えてあげるのがベストです。

     

    ラバーブラシ


     

    画像引用:Amazon

     

    ラバーブラシは柔らかいゴムでできているブラシなので、皮膚への刺激が少なくブラッシングが苦手な愛犬にもおすすめです。抜け毛や汚れはしっかり取ることができる上、マッサージ効果も期待できますが、毛玉の除去には不向きです。

    さまざまな形状のものがあるので、部位によって使い分けてあげるのも良いでしょう。

     

    グローブ型ブラシ

    画像引用:ペットの道具屋さん

     

    手袋の表面に凹凸のラバー素材がついており、愛犬を撫でながらブラッシングができるブラシです。

    皮膚への刺激もほとんどないので、ブラッシングが苦手な愛犬用や力加減が分からない初心者にもおすすめです。

     

    獣毛ブラシ

     

    画像引用:ペットの道具屋さん

    獣毛ブラシは、猪や豚などの動物の毛でできており、人工的な素材に比べて柔らかい毛質のため、皮膚を傷つけにくいブラシです。天然毛には油分が含まれているので、艶出しや静電気を防止できる点も特徴です。使い勝手も良く、仕上げ用に重宝しますが、ほこりや抜け毛が絡まりやすいのでこまめにお手入れする必要があります。

    まとめ:柴犬の特徴を知った上でお迎えしましょう

    古くから日本人と生活を共にしてきた柴犬。柴犬にもいくつか種類があること、一般的にペットとして飼われている柴犬の特徴を紹介しました。

    柴犬を迎え入れる予定の方は、特徴や傾向を知った上でお迎えの準備ができると安心です。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

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