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犬の運動と言えば、「散歩」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。散歩は運動不足解消に適していますが、雨の日や暑い日が続くと長時間の散歩が難しい場合があります。散歩を十分に行うことができない日は、短時間でも楽しめる「遊び」を取り入れることをおすすめします。
今回は、
- 遊ぶことが大切な理由
- おすすめの遊び方
- 遊ぶ際の注意点
など、「愛犬と遊ぶ方法」を紹介します。おすすめの遊び方を室内と室外にわけて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
犬と遊ぶことが大切な理由
犬は、野生では群れで暮らす社会性の高い生き物です。そのため、1頭で生活するよりも飼い主やほかの犬と関わって暮らすことでストレス発散につながると言われています。また遊びを通して、散歩で発揮することができない狩猟本能を満たすことができます。
ここでは、愛犬と遊ぶことが大切な理由を3つ紹介します。
愛犬の健康を保つ
遊びのなかで体を動かすことで、運動不足の解消に効果的です。ボール遊びや追いかけっこなどの遊びは、散歩よりも激しく体を動かすため、筋肉や体力の維持、血流をよくする効果などが期待できます。愛犬のストレス発散やリフレッシュする時間にもなり、ガンや肥満などの生活習慣予防にもなると言われています。
精神的にも身体的にも、愛犬の健康をよくするためには、適度な遊びを定期的に取り入れるようにしましょう。
飼い主とのコミュニケーションの時間になる
犬は社会性の高い動物で、飼い主と一緒に作業をすることに喜びを感じるとされています。飼い主と一緒に遊ぶことで、ストレス発散になります。
また愛犬との遊びは、飼い主とのコミュニケーションの時間にぴったりです。一緒に楽しい時間を過ごして、コミュニケーションをとることで、愛犬との絆を深められます。
社会性を身につける
犬にとって、遊ぶことは学びにもつながります。飼い主と遊ぶ際には、人間とどのように接すればいいのかを遊びを通して学びます。人間との接し方を学んだ犬は、本気噛みや飛びつきなどの問題行動が出にくく、しつけがしやすくなるでしょう。
また犬同士で遊ぶ際には、犬社会のルールを学びます。ほかの犬との接し方を学べるので、ドッグランなどでもコミュニケーションをうまくとり、トラブルなどが起きにくくなるというメリットがあります。
【室内】おすすめの遊び3選
ここからは、おすすめの室内遊びを3つ紹介します。
宝探しゲーム
宝探しゲームは、犬が嗅覚を頼りに飼い主が隠したおもちゃやおやつを見つける遊びです。宝探しゲームは、犬の本能である狩猟本能を満たすことができます。
初めは、愛犬にルールを理解してもらうために、簡単に見つけられるようにしましょう。愛犬におやつやおもちゃを見せた後にその場で待たせ、目の前でソファやカーペットなど見つけやすいところに隠します。そして「探して」という声をかけて、おやつやおもちゃを見つけさせます。見つけたら思いっきり褒めてあげましょう。
慣れてきたら、愛犬が見ていないときに隠したり、隠す範囲を徐々に広げていったりと、難易度を上げていくことをおすすめします。
手軽に宝探しゲームを始めたい方には、ノーズワークマットがおすすめです。
ノーズワークマットとは、マットに空いているすき間におやつを隠し、愛犬に見つけてもらう知育玩具です。嗅覚を利用して食べ物を探す行為は、犬の本能を満たし、運動不足やストレス解消につながるとされています。汚れたら手洗いで洗濯できるのもポイントです。
引っ張りっこ
引っ張りっこは、犬の「噛んで引っ張りたい」という欲求を満たせる遊びです。おもちゃを愛犬の目の前で生き物のように動かし、愛犬がおもちゃをくわえたら引っ張り合います。引っ張るときは、前後に振ったり、わざと力を弱めたりすると、愛犬がより楽しんで遊びに集中します。
引っ張りっこ遊びのなかで、愛犬が興奮してきたら一度中断します。愛犬がおもちゃを離さない場合は、別のおもちゃやおやつと交換するとスムーズです。愛犬がおもちゃを離した時に、「離せ」というコマンドを教えることもできます。
引っ張りっこ遊びには、頑丈で長めのロープのような形状をしたおもちゃがおすすめです。ここでは、おすすめのおもちゃを2つ紹介します。
伸縮性のあるロープ状のおもちゃです。先端がひものようにわかれており、愛犬が遊びやすい形状になっています。長さもあるため、引っ張りっこにも最適です。
噛むと音が鳴るおもちゃです。ロープの繊維で歯のブラッシングができ、デンタルケアもできます。サイズはS~Lサイズまであり、小型犬から大型犬まで遊ぶことができます。
トリックトレーニング
「トリック」とは、回れやタッチなど犬の芸を指す言葉です。トリックを覚えるためには、とても頭を使うため、犬のストレス解消になるとされています。
まずは、「回れ」や「お手」などの簡単なトリックから覚えさせましょう。トリックは一度で覚えさせる必要はありません。覚えられないからと長時間教えていると、愛犬が飽きてしまい、やる気を失います。トリックを覚えさせるときは、愛犬の集中力が続くように短時間で終わらせましょう。
いくつかトリックを覚えたら、トリックを組み合わせて愛犬がどこまでできるのかチャレンジしてみてください。
【室外】おすすめの遊び3選
次に室外でできるおすすめの遊び方を3つ紹介します。
フリスビーやボール投げ
フリスビーやボール遊びは、犬の「獲物を追いかける」という本能を満たすことができる遊びです。
まずは遊びに使うフリスビーやボールを愛犬に見せるところから始めます。においをかいだり、くわえようとしたりと興味を持っている様子であればしっかり褒めることが大切です。
次に、実際にフリスビーやボールを動かしましょう。ただし、思いっきり遠くに投げてしまうと愛犬が取りにいかない可能性が高いので、初めは愛犬の目の前で転がす程度にします。愛犬が追いかけるような仕草をみせたらしっかり褒めて、徐々に距離を伸ばしていきましょう。
フリスビーやボール遊びをする際には、「持ってこい」を愛犬に教えておくとより遊びを楽しむことができます。まだ持ってこいが分からない場合は、長めのリードを用意してましょう。
愛犬がおもちゃをくわえた後、呼びながらリードを引き、帰ってきたらおやつとおもちゃを交換します。何度か繰り返すと、徐々に持ってくることを覚えていきます。
フリスビーやボール遊びには、壊れにくく、軽いおもちゃがおすすめです。
柔らかく噛みごごちのよいブーメラン型のおもちゃです。軽く柔らかいため、室内でも遊ぶことができます。引っ張りっこ遊びにもおすすめです。
「Dear・Children PitchDog SPORTBALL」
ラグビーボールの形をしたおもちゃです。普通のボールとは違い、不規則な転がり方をするので、愛犬が遊びに集中しやすいのが魅力です。歯に優しく、耐久性にも優れています。耐水性なので、川や海などでも使用できます。
追いかけっこ
追いかけっこは、どの犬でも喜ぶ遊びです。追いかけっこもフリスビー・ボール遊びと同様に「獲物を追いかける」という狩猟本能を満たすことができます。
追いかけっこは、必ず飼い主が逃げる側になるようにしましょう。飼い主が愛犬を追いかける側になると、犬は飼い主から逃げることが楽しいと感じてしまい、呼び戻しができなかったり、必要なときに捕まえられなかったりする可能性があります。
追いかけっこをしていて愛犬が興奮してくる場合は、一度「お座り」などをさせて休憩しましょう。興奮状態で追いかけっこを続けると、噛んだり、飛びついたりして飼い主がケガをする恐れがあります。愛犬が落ち着いてから遊びを再開することがポイントです。
犬同士で遊ぶ
ドッグランなど犬を自由に遊ばせるエリアでは、犬同士で遊ばせることができます。犬同士での遊びは、ほかの犬との接し方を学ぶために重要です。プロレスのように遊んだり、思いっきり走ったりと、飼い主と遊ぶときとは違った満足感を得られます。
ただし、犬の性格によっては犬同士の遊びにストレスを感じる場合があります。ほかの犬に対して怯えるまたは攻撃的であるときは、無理に遊ばせる必要はありません。
また犬同士で遊ぶよりも、人と関わることが好きという犬もいます。無理に犬同士で遊ばせようとせずに、愛犬に合わせた遊びを選ぶことが大切です。
愛犬と遊ぶ際の注意点
愛犬と安全に遊ぶためには、いくつか注意すべき点があります。ここでは、遊ぶ際の注意点を室内と室外にわけて紹介します。
室内の場合
滑り止め対策を行う
フローリングや大理石など表面がツルツルとした床は、愛犬が遊んでいるときに、滑って転倒し、ケガをする恐れがあります。また滑りやすい床の上は、うまく歩くことができずに犬の足や腰に負担がかかります。ケガを防止するためにも、室内で遊ぶ際には滑り止め対策を行うことが大切です。
滑り止め対策のなかで、一番手軽に行えるのはマットや絨毯(じゅうたん)などの敷物を敷くことです。ペット用の敷物であれば、滑り止めだけでなく、防臭加工や撥水加工が施されているものがあり、おすすめです。
ペット用の敷物については、こちらの記事をチェック
➤ペット用のマットの選び方、おすすめのマットを紹介【防滑・防音・使い勝手チェック】
ほかにも、愛犬に靴下を履かせたり、フローリングを滑り止め効果のあるワックスでコーティングしたりという方法もあります。住宅環境や愛犬に合わせて、滑り止め対策を行いましょう。
犬用の靴下についてはこちらの記事をチェック
➤愛犬の滑り止め対策には靴下がおすすめ!メリットや選び方を解説
ペット用のフローリングワックスについてはこちらの記事をチェック
➤愛犬にフローリングワックスが必要な理由は?おすすめ商品4選も紹介
部屋を片付ける
室内で遊ぶ際には、犬が触れるとケガをしそうなモノや誤飲すると危険なモノは事前に片付けておきましょう。例えば、足に絡まりやすいコードや角がとがっている家具は、ケガにつながる可能性が高くなります。コードは愛犬と遊ぶスペースから片付けることをおすすめします。家具の鋭利な部分は、緩衝材などで保護しておきましょう。
遊んでいるときの犬は、興奮しているため、目に入ったものを口に入れることがあります。喉につまるような固いモノやタバコをはじめとした、飲み込むと中毒を起こす可能性のあるモノには注意が必要です。特に、子犬時期は誤飲をする可能性が高いので、愛犬と遊ぶスペースには置かないようにしましょう。
室外の場合
公園などではリードを外さない
広い公園や芝生ひろば、海岸では、思わず愛犬のリードを外して自由に走らせてあげたい気持ちになります。しかし公園やひろば、海岸などは公共の場所のため、犬が苦手と感じている人も利用しています。愛犬のリードを外すと、ほかの人や犬とトラブルになる可能性があります。小型犬・大型犬関係なく、公園や芝生では、絶対にリードを外さないことが大切です。
リードを外して思いっきり走らせたいときは、ドッグランなど専用の施設を利用しましょう。公園やひろばで遊ぶときは、リードが付いた状態で遊べる引っ張りっこやボール遊びなどがおすすめです。
施設のルールを確認する
公園や海岸などは、犬を連れて入ることを禁止している場所があります。愛犬と遊びに行こうと決めた場所が犬を連れて入れるかどうかは、看板や自治体のHPなどで確認できます。事前に確認してから出かけることをおすすめします。
また、ドッグランなど犬とノーリードで遊ぶことができる場所には、さまざまなルールが設けられています。たとえば、ワクチンや狂犬病接種の証明書の提示が必要な施設があります。大型犬エリアと小型犬エリアでわけられているケースもあるため、事前にドッグランの公式HPなどでルールを確認しておくことが重要です。
呼び戻しが確実にできるようにしておく
ノーリードやロングリードで遊ぶときには、事前に呼び戻しができるようにしつけしておくことが大切です。呼び戻しは、飼い主が「来い」や「おいで」と声をかけると、確実に飼い主の元へ戻ってくるようにしつけましょう。呼び戻しは、愛犬が他の人や犬を追いかけてしまったり、脱走してしまったりしたときに役立ちます。
特に、ドッグランなど他の犬がたくさんいる場所では、呼び戻しができているとトラブルを回避することができます。
愛犬のために遊びを取り入れよう!
愛犬と遊ぶことは、愛犬の運動不足の解消やストレス発散につながります。飼い主とのコミュニケーションの時間にもなり、遊びを通して信頼関係を築くことができます。
愛犬によって好きな遊びが異なるため、愛犬の性格に合わせてぴったりな遊び方を探してみてください。
室内でのおすすめの遊び方やおすすめグッズは、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
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