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犬を迎えるときに必要なもの。飼育費用や心構えも解説

目次

    犬を迎えるには、ペットショップや譲渡会などさまざまな方法があります。「この子を家族として迎えたい」と運命の出会いをする方もいるでしょう。しかし、犬を初めて飼育する方は、何から準備したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか?

     

    本記事では、犬を初めて飼う方に向けて、

    ・犬を迎える前に必要な用品

    ・犬の飼育費用

    ・犬を迎える心構え

    など、「犬を家族として迎える前の準備」について解説します。

    犬を飼う前に揃えたいグッズ

    新しく家族になる犬が自宅に到着する前に、飼育用品を揃えておく必要があります。ここでは、犬を飼う前に揃えておきたいグッズを、おすすめ商品とともに紹介します。

     

    家族になる犬が大型犬か小型犬かによって、揃えるグッズの大きさも変わるため、成犬になったらどの程度の大きさになるか確認してから用品を購入しましょう

    トイレ用品

    トイレのしつけは、自宅に迎え入れたらすぐに始めます。そのため、犬が自宅に来る前にトイレ用品一式は、揃えておくことが大切です。トイレ用品は、トイレトレー・トイレシート・消臭スプレー・トイレットペーパーなどが挙げられます。トイレトレーは、小さすぎると、トイレの失敗が増えてしまう原因となるため、愛犬の体より一回り大きいモノを選ぶことをおすすめします。


    「リッチェル お掃除簡単 フラットトレー」

    高さ1.9cmと超薄型のトイレトレーです。段差がないため、子犬から老犬まで幅広い年齢で使用できます。メッシュのフタが付いているため、ペットシーツへのイタズラを防止できるところもポイントです。

    ケージ

    自宅に迎えたばかりの犬は、いたずらをしたり、トイレを失敗したりするため、必ずケージが必要です。特に、子犬を迎えた場合は、飼い主が留守中のいたずらや誤飲などの事故防止のために、ケージを用意しましょう。ケージの中で、ある程度の時間を過ごすため、愛犬よりも少し大きめのケージを購入することをおすすめします。

     

    クレート

    クレートとは、犬を入れて移動するときに使用する道具です。動物病院に連れていくときなどに使用します。「キャリー」や「バリケンネル」と呼ばれることもあります。地震などの災害が起きて、避難所に移動した場合、犬は基本的にクレートの中で過ごすことになります。緊急時に、クレートに入るのを嫌がらないように日頃から慣らしておくことが重要です。

     

    クレートは、布製のモノやリュック型のモノなどさまざまな種類がありますが、外からの衝撃でも壊れにくい素材でできたモノがおすすめです。


    「ペティオ 2ドア スマイルキャリー」

    前部分と上部の2箇所にドアがあるクレートです。上も開けられるため、病院などでも簡単に愛犬を出し入れできます。また前側のドアは取り外しもできるので、ハウスとしても使用可能です。

     

    寝床

    愛犬が安心して眠れる場所を用意しましょう。家に来たばかりの頃は、寝床で排泄を失敗する可能性があるため、タオルやブランケットなどすぐに洗えるモノが便利です。トイレの失敗がなくなってから犬用のベッドを用意することをおすすめします。


    「貝沼産業 オーガニックコットンベッド」

    天然素材100%でできた犬用のベッドです。サイズはS~LLまであり、犬の体型に合ったものを選べます。底部に電気コードを通せる穴があり、冬場にヒーターを設置できます。取り外し可能なクッションは、洗濯機で丸洗い可能です。

     

    フード

    フードは、ペットショップやブリーダーの元で食べていたモノを用意します。フードを急に変更すると、嘔吐や下痢などの原因になります。フードを変更する必要がある場合は、一気に変えるのではなく、元々食べていたフードに新しいフードを混ぜて、徐々に慣らしてから変更しましょう。

     

    ケア用品

    犬を自宅でお手入れするには、シャンプー用品や、ブラッシング用品、爪切り、耳掃除の道具などが必要です。シャンプーは、必ず犬用のモノを準備しましょう。

     

    ブラッシング用品は、犬の被毛の長さに合わせて揃えます。長毛の場合は、スリッカーブラシやピンブラシ、短毛の場合は、豚毛ブラシやラバーブラシがおすすめです。


    「SHOW-TECH スリッカー レギュラー」

    プロトリマーも愛用しているスリッカーです。ブラシ部分が湾曲しているため、ブラッシング中の手首への負担を軽減できます。また、余計な力が入らないので、犬の皮膚への負担を軽くできるのも魅力です。


    「キリカン洋行 ノルバサン オチック」

    多くの動物病院やトリミングサロンで使用されている耳掃除用品です。耳の中の拭き取りだけでなく、耳道の洗浄にも使用できます。

     

    食器・水入れ

    ご飯を食べる用の食器と、水と入れておく食器は別々に用意しましょう。高さのある食器は、犬の体への負担を減らすことができ、ご飯が食べやすくなります。水入れは、ケージなどにボトルを取り付けるタイプもあり、愛犬が飲みやすいモノを選ぶとよいでしょう。


    「リッチェル こぼれにくい 脚付ドッグディッシュ」

    高さのあるフード用の食器です。犬が楽な姿勢で食事できるように設計されています。脚にはゴムが付いており、滑りにくい構造です。また、食器には返しが付いているため、フードが外にこぼれにくい形状をしています。

    お散歩グッズ

    散歩には、リードと首輪またはハーネスが必要です。首輪を付けたことがない犬は、家で首輪を付けて、慣れさせておくとスムーズに散歩ができます。リードは、犬の体の大きさに合わせて、頑丈なモノを選びましょう。

     

    おもちゃ

    おもちゃを選ぶ際には、壊れにくく安全なモノを選ぶことが重要です。特に、おもちゃを破壊して飲み込んでしまう犬には、ひも状のモノやプラスチック素材のおもちゃは危険です。おもちゃを飲み込んでしまう愛犬には、口の中に入れても大丈夫な素材でできたおもちゃがおすすめです。

     

    犬を飼育するのにかかる費用

    犬を飼育する際には、犬を購入する費用のほかに、飼育用品や病院代、フード代などさまざまな場面でお金が必要です。また、犬は年齢を重ねて老犬になるにつれて、病気をする頻度が多くなったり、寝たきりで介護用品が必要になったりと、さらにお金がかかります。

     

    ここでは、犬の飼育費用を「初期費用」・「年間費用」・「その他の費用」に分けて紹介します。

    初期費用

    犬を家族に迎えるときの初期費用の相場は、約5万~50万円です。犬を購入する費用がいくらかによって、金額は大きく変わります。また、小型犬用の飼育用品と大型犬用の飼育用品でも値段が異なるため、大型犬を飼育する方が、初期費用は高くなります。

     

    初期費用の内訳は以下の通りです。

     

    犬の生体代

    0~約30万円

    畜犬登録料

    約3,000円

    狂犬病の予防接種

    約3,500円

    ワクチン接種

    約3,000~1万円

    ケージ

    約1万~5万円

    クレート

    約1万~3万円

    トイレトレー・トイレシーツ

    約3,000~7,000円

    食器

    約1,000円

    シャンプーなどケア用品

    約1,000~5,000円

    お散歩用品

    約2,000~1万円

    フード

    約1,000~1万円

    おもちゃ

    約500~2,000円

     

    年間費用

    犬を飼育する際に年間でかかる費用は、約36万円とされています。近年の物価や光熱費の高騰によって、犬の飼育費用も年々高くなっています。

     

    年間の飼育費用の内訳は、以下の通りです。

     

    フード・おやつ

    約5万~7万円

    おもちゃなどの日用品

    約1万円

    トイレシーツなどの消耗品

    約5,000~2万円

    医療費

    約5万~8万円

    レジャー費

    約1万5,000~2万円

    トリミング費用

    約3万~5万円

    光熱費

    約1万~2万円

    (引用:アニコム損害保険株式会社

     

    他にも、日常的にサプリメントを与えていたり、ペット保険に加入していたりする場合は、さらに年間の飼育費用は高くなります。

    その他の特別な費用

    年間飼育費用とは別に、必要になる可能性がある費用の一例を紹介します。

     

    ・避妊・去勢手術

    愛犬の子どもを望んでいない場合、避妊または去勢手術を行います。必ずしなければならない手術ではありませんが、マーキングなどの問題行動の改善や、子宮や乳腺の病気を防ぐには、避妊・去勢手術は必要です。

     

    避妊手術の相場は、約2万~8万円。去勢手術には、約2万~5万円ほどかかります。

     

    ・治療費

    愛犬に大きな病気が見つかった場合、まとまった額の治療費が必要です。病気によって異なりますが、手術をする場合は、約9万円以上かかります。

     

    また、手術が無事成功した後も、投薬や通院などの費用がかかります。日頃から、いざというときのために、ペット保険に加入したり、治療費を確保したりしておくことが大切です。

     

    犬を迎える前の心構え

    犬を家族として迎えるには、犬のことを知り、最後までお世話をする覚悟が必要です。「思ったような子じゃなかった」「お金がない」といった理由で、飼育を途中で辞められないため、事前に犬を家族に迎える心構えをしておきましょう。

     

    ここでは、犬を迎える前の心構えを4つ解説します。

     

    平均寿命

    犬の平均寿命は約14歳です。犬に対する医療が日々進化してきており、犬の平均寿命は、年々伸び続けています。高齢の犬は、さまざまな病気になりやすく、子犬の頃と比べると医療費も高額になります。犬が長生きになったので、その分飼育費用もかかり、昔よりも生涯の飼育コストが高くなることも、犬を迎える前に考えておきましょう。

     

    また、犬は高齢になると足腰が弱くなり、寝たきりの状態になることがあります。夜中に吠え続けたり、家じゅうを徘徊したりと認知症のような症状がみられるときには、飼い主の介護が必要です。愛犬を最後まで責任を持って飼育するという覚悟を持って、犬を迎え入れましょう。

     

    子犬は必ず「いたずら」をする

    子犬は、好奇心旺盛な性格をしており、なんでも興味を持ち、噛んだり引っ張ったりします。そのため、子犬のいたずらによって、お気に入りの家具が壊されたり、服が破られたりする可能性があります。また、トイレのしつけに時間がかかることもあり、部屋のカーペットがおしっこだらけになる恐れもあります。

     

    子犬の時期にするいたずらは、本能的な行動であることが多いため、しつけが難しいとされています。しつけ用品の購入・家具や服、カーペットなどの買い替え費用など、子犬の時期ならではの費用が必要になるケースもあると覚えておきましょう。

     

    時間と費用がかかる

    犬を飼育するには、毎日の散歩やブラッシングなど、お世話に時間がかかります。毎日食事のお世話が必要になるので、長期間の旅行は難しくなるでしょう

     

    また、犬との生活には、食費や飼育用品の購入費、医療費など、ある程度のお金が必要です。毎日朝から晩まで外出していて時間に余裕のない方や、自分や家族との生活だけでお金に余裕のない方は、犬の飼育は難しいと言えます。

     

    家族全員で育てる

    犬を家にお迎えしたら、家族全員で育てていくことが重要です。特にしつけは、家族全員が共通の認識を持って、同じ方法で行う必要があります。家族の1人でも犬を飼育したくない人がいる場合、犬を飼うのは難しいでしょう

     

    また、どんな犬がいいかを事前に家族と話し合っておくことも大切です。犬を飼育するうえで必要な費用を考えながら、犬の体の大きさや性格、オスかメスかなど、家族全員が歓迎できるような犬を迎えましょう。

     

    まとめ

    今回は、犬を迎える前に必要な用品や飼育費用、犬を迎える心構えについて解説しました。犬の飼育用品の金額や、年間の飼育費用は、犬の犬種によって大きく異なるため、今回紹介した金額より高くなることもあります。

     

    犬の飼育には、時間とお金に余裕が必要です。そのため、「気に入ったから飼う」といったような衝動的なお迎えは危険です。気に入った子がいる場合は、飼育用品を一式揃えて、お迎えする犬を最後まで責任を持って飼育できるか考えてからお迎えしましょう。

     

    犬を迎える際の部屋作りについては、こちらの記事をチェック!

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    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

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