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ダックスフンドは、犬の中でも吠えやすい犬種と言えます。ダックスフンドを飼っていると、家のなかで吠えることに困っているかもしれません。犬の吠える声はよく響くので、放っておくとご近所トラブルに繋がることもあります。
だからこそ、しつけで無駄吠えを改善するとともに、防音対策をするなど家の外に漏れる鳴き声にも気を配るのがよいでしょう。
この記事では、吠え癖を治すしつけの方法とダックスフンドの吠える声を軽減できるアイテムを紹介します。
ダックスフンドがよく吠える理由
ダックスフンドはなぜよく吠えるのでしょうか?その理由は、ダックスフンドが狩猟犬として活躍していたことにあります。
かつては狭い巣穴に隠れ住むアナグマやウサギに吠えかかり、巣穴の中から追い出すのが仕事でした。狩猟犬や牧畜犬などの使役犬は自立心が強く、縄張り意識と強い警戒心を持ち合わせているため吠えやすいのです。
ダックスフンドは記憶力の高い傾向の犬種なので、子犬のうちからちゃんとしつければ無駄吠えをやめさせられます。ただ、家の前で他の犬が散歩していたり、宅配の人がチャイムを鳴らしたりするときの「警戒吠え」を完全にやめさせるのは難しいかもしれません。
愛犬がよく吠えるなら、ご近所トラブルを防止するためにも、防音対策を施すべきです。以下のような住環境の工夫で吠える声を軽減できます。
- 壁を防音壁に変える
- 防音の塗料を壁に塗る
- 窓、扉、カーテンを防音性の高いものに変える
このような対策を施せば、近隣住民から苦情が来る可能性を下げられます。
ダックスフンドが吠えにくくなるしつけ方法
威嚇吠えと要求吠えに対するしつけの方法について解説します。
威嚇吠えのしつけ
威嚇吠えは、愛犬の強い警戒心や恐怖心が原因です。「ワワワワワ!」と連続しているように吠えたり、低い声で「ウー・・・」と唸ったりします。以下のようなケースで誘発されます。
- 他の犬や知らない人が近くにいる
- 掃除機やチャイムなどの生活音
- 踏切や車のエンジン音
ダックスフンドが威嚇で吠え始めたら、飼い主さんは「ダメ!」「しっ!」というような短い単語で強めに叱る、「ハウス」や「おすわり」などの違うコマンドを出して、愛犬に正しい行いを教えてあげましょう。このとき、愛犬の目を見ることが大切です。静かになったら身体を撫でたり、おやつを与えたりして「よしよし!」とたっぷり褒めます。
何度も繰り返すと、「グフッ、グフッ」といった声に変わってきます。これは、愛犬が威嚇で吠えてはいけないと理解している証拠です。
要求吠え
要求吠えは、鋭い声で短く吠えることが多いです。以下のようなケースで誘発されます。
- ごはんやおやつを食べたい
- ケージの外に出たい
- 散歩に行きたい
要求吠えをやめさせる上で一番大切なのは、飼い主さんが吠えても言いなりにならないよ、と態度で示すことです。
愛犬に背を向け、鳴きやむまで無視します。気にする素振りを見せてしまうと、吠えることで構ってもらえると認識してしまいます。
愛犬が鳴きやみ、気持ちが落ち着くのを確認してからたっぷりと褒めてあげます。吠えなければ良いことがあると学ばせることが重要です。
要求吠えは子犬のうちに多く、威嚇吠えは幼犬~青年期のうちにしつけないと治らないことが多いです。また、老犬になると痴呆で一日中吠えてしまうこともあります。
ダックスフンドが吠える声を防音できるアイテム8選
犬の吠える声は、電車通過中のガード下(100dB)や騒々しい工場(90dB)に相当します。ここでは、ダックスフンドが吠える声を防音するためのアイテムを紹介します。
1.LIXIL「内窓 インプラス」
引用元:https://www.lixil.co.jp/lineup/window/inplus/
インプラスは、今ある窓の部屋側に取り付けることで防音効果を得られる内窓です。
外窓と内窓の間にある空気の層が防音壁となり、愛犬の吠える声が近隣に漏れるのを抑えます。実験によると、道路に面している室内の音量(55dB)を、図書館並みの静けさ(40dB)に抑えることができます。
また、窓枠に熱を伝えにくい樹脂を採用しているため、室内の暖かい空気の流出をブロックし、外気温の影響を受けにくい室内環境を実現します。
結露しにくい構造になっているので、お掃除もラクラク。カビやダニの発生を予防します。
2.ダイケン「天井材 クリアトーン12SⅡ」
引用元:https://www.daiken.jp/ceiling/lineup/14100161.html
クリアトーン12SⅡは、吸音性能を持つ天井材です。天井一面に施工することで、犬の吠える声や気になる反響音を抑えます。
材質に調湿ロックウール吸音板を採用しており、湿度が高いときは空気中の湿気を吸収、湿度が低いときは溜め込んだ湿気を放出して湿度を40~70%に保ちます。
消臭機能も備えており、ペット臭や生ゴミ臭などのニオイを吸着。今ある天井クロスに重ねて施工できるので、リフォームにかかる費用も抑えられます。
3.パナソニック「防音建材 防湿遮音シートZ」
引用元:https://sumai.panasonic.jp/cwf/bouon/
防湿遮音シートZは、1.0mmという薄さで優れた遮音性能を発揮する防音建材です。
石膏ボードと断熱・吸音材の間に使う建材であり、軟質素材なので下地になじみやすくコーナー部分のすき間もしっかりと塞ぎます。非塩ビ素材を使用しており、健康や地球環境にも配慮。
防湿フィルムとしてJIS(日本工業規格)で定める透湿抵抗を大幅にクリア。湿気を通さないので、壁内への湿気侵入を抑えて、結露も防ぎます。
4.ヤマハ「木製防音ドア」
引用元:https://jp.yamaha.com/products/soundproofing/doors/wooden_hinged_dressed/index.html
木製防音ドアは、天然木仕上げでインテリア性にも優れている防音ドアです。
ドアの室内側と室外側の表面材の間に特殊な部材を使うことで、振動による音の伝わりを抑えたヤマハ独自の振動カットシステムを採用しています。
木製でありながら、ピアノの音もひそひそ声程度に抑えられるDr-35相当の遮音等級を持っています。特に高音(小型犬の鳴き声など)のカットに優れています。
専用枠を取り付けることで壁厚70~365mmまで対応できるため、リフォームに最適です。
5.ピアリビング「5重構造防音カーテン コーズ」
引用元:https://www.pialiving.com/c/soundproof_curtains/acoustic_curtain/coze
コーズは5重構造の防音カーテンです。
音を吸収する「吸音布」と、音を遮断する「遮音布・コーティング材」を組み合わせて作られています。
すき間なく音を遮るため、あえてヒダを作っていません。条件にもよりますが、カーテンを取り付けると、12~18dB程度騒音を軽減できます。
断熱・断冷・遮光効果も備えているため、愛犬と過ごす部屋を一年中快適な温度に保つことができます。
6.日本特殊塗料「防音くん 吸音デコ」
引用元:https://www.nittokudiyshop.net/SHOP/IY00017.html
防音くん吸音デコは、室内の騒音を吸収する装飾パネルです。犬の吠える声など、人が騒がしいと感じる周波数で優れた吸音性を発揮します。
実験によると、一般的な装飾パネルが86dBのところ、防音くん吸音デコは72dBにまで音を軽減できます。効果がわかる使用目安は、畳1枚あたりに1枚です。
設置はとても簡単。裏面にあるシール紙つきのマジックテープを剥がして、既存の壁の上に貼るだけです。パネルはとても軽く、自由自在に着脱できます。
デザインは全6柄、北欧柄もありインテリアとしても楽しめます。
7.コスモプロジェクト「吸音材サウンドスフィア」
引用元:https://soundsphere.cosmo-project.co.jp/
サウンドスフィアは、音と空気を快適にする吸音材です。オーディオ用に開発された製品ですが、吸音素材に吸音性能のよいサーモウール(羊毛)を使っており、犬の吠える声など広い帯域をバランス良く吸音します。
このほか、湿度の調整機能、有害物質の吸着分解機能、防臭効果も備えており、愛犬との空間を快適に保ってくれます。
製品は日本の職人が高度な技術を用いて、一つ一つ独自の工程で製作しています。オーダーメイドも可能なので、好みの表面材や大きさ、デザインに仕上げることができます。
8.カワイ「ペット用防音室 ワンだぁルーム」
引用元:https://www.nittokudiyshop.net/SHOP/IY00017.html
ワンだぁルームは、防音性能を備えた犬用ハウスです。二重構造になっており、大きな鳴き声(95dB)も、ドアを閉めると人の話し声程度(65dB)の大きさにまで軽減できます。
基本的には扉を開けて使用し、鳴き声で困るときに防音扉を閉めるなど臨機応変に使用できます。犬種や犬の性格により、トイレタイムや水分補給を考慮して使用しましょう。
内部に独自の換気システムを採用しているため、暑い夏もエアコン付近に置くことで温度上昇を防ぐことができます。
まとめ
ダックスフンドが吠えることに困っているなら、しつけを行うとともに室内環境を整えるべきです。
犬を飼っているけど、今吠えていないから大丈夫というのではなく、長い目で防音対策を考えるのがよいでしょう。騒音に対処しているという安心感を得られますし、しつけをするときにも心に余裕が持てるはずです。
愛犬の吠え癖に対処できるアイテムは、以下の記事で紹介しているので参考にしてください。
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
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