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「人間の都合で困っている犬や猫を救いたい。」

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    AMILIEは、動物専門寄付サイト「アニマル・ドネーション」(通称アニドネ)に収益の一部を寄付しています。アニドネが寄付する先は、彼らの丁寧な審査を通過した認定団体に限られます。今回、その一つである「動物いのちの会いわて」代表の下机都美子さんにお話を伺いました。
    取材・文/安藤小百合 


    代表 下机都美子さん
    動物いのちの会いわて

    2000年9月発足。岩手県岩手郡雫石町を拠点に、地域猫活動、家族猫活動、保健所から犬猫の引き取りまで幅広く行う。こども動物教室の開催や愛護カレンダーの無償配布など、命の大切さを啓蒙する活動にも注力している。

    正会員数:4863名(2021年3月末現在)
    活動エリア:岩手県
    スタッフ数:専従5名、アルバイト8名、訓練士2名
    ボランティア:約120名
    https://inochiiwate.com/

     団体発足のきっかけは、私が野良猫に餌をあげたことでした。地域猫活動(※1)からはじまり、保健所の犬・猫の引き取り、動物愛護に関する法律整備、震災の経験を生かした家庭猫活動(※2)も実施。行政や獣医師と連携し、飼育放棄や多頭飼育崩壊の犬・猫の緊急レスキューも行っています。コロナ禍の今は、医療従事者の犬・猫を預かることもあります。

     発足当時は盛岡市内のみでの活動でしたが、市に固定予算がついて安定したので、今は隣の市にも手を広げています。愛護団体は増えてきているので、横の連携を深めながら地域ごとに分担していきたいですね。

     残念に思うのは、安易に動物を飼う人が本当に多いこと。一時の思いや事情だけで動物を飼うのは間違いです。タイミングは本当に今なのか、この先も飼い続けられるのか考えた上で迎えてほしいですね。動物の幸せは、飼い主次第ですから。

     ボランティアに来た学生さんが、獣医の道に進むこともあります。若い方に影響を与えられて、やりがいを感じますね。当保護シェルターがロケ地となった映画『犬部!』の主人公は、過去に私も活動を共にした学生がモデルです。撮影協力の依頼がきたときは運命を感じましたし、この分野に光が当たってうれしいですね。必死に動物を救おうとする若者のエネルギーを映画から感じてください。

     すべての犬や猫を助けることは困難ですが、より多くの動物を助けるためにこれからも活動を続けていきます。

    (※1)地域猫活動:飼い猫・野良猫問わず、地域住民と共生できる猫を目指すこと。
    (※2)家庭猫活動:子猫や人に捨てられた猫を保護し、飼い猫として安全な一生を得られるようサポートすること。


    譲渡が決まって里親さんが迎えにいらっしゃると、スタッフみんなで見送りをします。この日は山中で迷子として保護された「綱雪」君でした。


    奥の平屋がメインの施設、手前が診療所。

    映画のロケ地になりました!


    (C)2021『犬部!』製作委員会

    『犬部!』
    獣医学部に実在したサークルを元に描いた青春ムービー


    片野ゆか著「北里大学獣医学部 犬部!」(ポプラ社刊)を原案とした映画『犬部!』が公開!2004年ごろ北里大学(十和田キャンパス)に実在した動物愛護サークル「犬部」。設立した獣医学部の学生をモデルにした主人公が、仲間と共に動物を守ろうと奮闘する様子を描いています。保護動物を巡るリアルな問題や課題も丁寧に織り込まれていて、必見です!

    『犬部!』
    出演:林遣都 中川大志 / 監督:篠原哲雄 /脚本:山田あかね /配給:KADOKAWA

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

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